2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

未来の地図帳

人口動向から日本の未来を予測する。これが第3弾。各地区、都市の予測を詳細に説明。全国的に出生率が下がり、自然減となるなかで、東京は辛うじて増加傾向だが、やがて供給元が疲弊するので、地方都市、大都市の順で減少が加速する。驚くべき数字がならぶ…

サステナビリティ経営の真髄

対談集。丸井グループ社長である青井氏が、将来の会社経営について対談する。自ら経営を刷新。「手挙げ活動」により社員のモチベーションを高める。世間の評価を高めるにはROEではなくESGへのコミットメントが必要。社会貢献の実感があり、利益は後からつい…

その本は

話題の共著。稀代の読書家の二人が、本に関するエピソードを創作する。本を擬人化しユーモアたっぷりにその存在意義をアピール。書籍とそれを取り巻く文化への愛しみが全篇から感じられる。 その本は 作者:又吉直樹,ヨシタケシンスケ ポプラ社 Amazon

銀河鉄道の父

宮沢賢治の父親政次郎が主人公。厳格な明治の父、古い商家のしきたりで本人は小学校卒。質屋を経営し財を成し、地元の名士である。5人の子供の父親として愛情にはあふれて、常に気にかけてはいるが、表には出さない。特に自由奔放な賢治とは折に触れて衝突…

ONEはなせ成功したのか

日本の海運会社三社がコンテナ船部門をスピンアウトとして設立した「ONE」。シンガポールを拠点に独立した経営を行い、大きな利益を上げた。コロナによるコンテナ不足で単価が急騰したことはあるが、大方の予想に反し成功した事例となった。コンテナ業界は離…

すべてのことはメッセージ

荒井由実の伝記小説。幼少期からデビューまでを描く。八王子の資産家の家に生まれ、恵まれた環境で育つ。母親が当時としては時代の先を行く積極的なタイプ。本人は成績優秀、何をしても才能を発揮。立教女学院で自由奔放に青春を謳歌。GSや洋楽に触れていく…

ダビテの星をみつめて

ユダヤネットワークの力の根源を解析する。歴史上幾たび絶滅の危機を経験したユダヤ民族は、世界中で経済、政治をコントロールする。根本の行動原理は高付加価値主義と国際主義である。ソ連の崩壊に伴い、東欧から新たな移民がイスラエルに流れた。現在は、…

世界の富裕層を魅了する日本酒の常識

著者は奈良大宇陀の蔵元。元銀行員で海外駐在の経験もある。日本酒の目指す方向性は、純米、生酛(キモト)。あえて大吟醸ではなく、米の削りをおさえて複雑味を残す。燗酒を推奨。明治時代の税制は酒税に頼っており、醸造後早い出荷が必要だった。今後は熟…

Secret Knowledge

西洋絵画史の研究書。15世紀頃から、すべての画風が一新される。明暗のコントラストが強調され、写実性が増し写真のような表現。カラバッジョに代表される。これは光学機器が使われたであろうとの著者の仮説。カメラオブスターラ。豊富な実例を示すことで…

日中友好侵略史

国交正常化から50年。中国のしたたかな対日工作を明らかにする。文化大革命で疲弊した中国は必死で正常化を望み、台湾を国際社会から排斥した。本書のクライマックスは田中訪中と椎名訪台である。日本は性善説で初心であり、当時から軽くあしらわれている…

集中講義ニッポンの大問題

インフルエンサー二人(成田悠輔、ひろゆき)氏による政治家との対談、Youtubeで配信したものを書籍化。菅総理、猪口邦子、玉木雄一郎、片山さつき、泉健太。忖度のない切り口に、政治家の資質が明らかになる。評価の高いのは玉木、菅、片山。個別の政策につ…

読書の絵日記

著者がSNSに投稿した絵日記。本の装丁をスケッチし、その内容を1頁にまとめる。選書は直感で行うということであるが、海外の文芸作品と絵本、童話がめにつく。著者の本業からして当然か。興味深い内容の作品も紹介されており、こちらも読みたいが手が回らな…

CONTACT ART

美術紀行文。各地の美術館を訪れ、代表的な作品を紹介する。アートは作者と我々鑑賞者がいて、その関係性で初めて成立する。難しく考えることはなく、まずは接して感じることを推奨。文章は簡潔で短め、口絵はカラーで美しい。地方の美術館が多く紹介されて…

桜華

防大女子一期生の人生を追うノンフィクション。男性社会に飛び込み、あらゆる偏見と闘いながら、第一線で活躍する。志望動機はさまざまだが、女性の一期生に憧れた部分も大きい。評価は男女公平であり、人間性やリーダーシップを問われる。職場結婚がほとん…

名著に学ぶ60歳からの正解

タイトル通りの内容。現役を卒業し、第二の人生を迎えるにあたっては、これまでと異なる人や社会との距離感や考え方が必要。読書を通して学び直す。60歳は素直元年。名作から得るものは若い時とは異なるかも知れない。極めて平易に解説。著者は若く見える…

流山がすごい

著者は日経記者だが、自ら住民として流山市の発展を体験してきた。TXの開通がターニングポイントだが、住民出身の市長の大胆な政策。マーケティング機能の導入により、街をブランド化、子育て世代を魅了し、人口増加に結びつけた。立地を生かしたECの物流拠…

忘れる読書

著者の読書論。デジタル時代の申し子だが、幼少期から父信彦の勧めもあり驚くほどの読書量を誇る。本物の教養を育むには幅広い読書が必要であり、有効と説く。教養とは抽象度の高いことを考える力であり、知識と知識をつなぎあわせる力。後半やや焦点がぼけ…

感動の温泉宿100

女性のための温泉宿ガイド。各ジャンルでの有名どころ100軒を紹介。泉質、グルメがメインのネタ。知っているのが約半分。宿泊実績は2軒。これだけまとめられると特徴が判然とせず、焦点が合わない。それでもいくつかは行ってみたいところ。 感動の温泉宿…