2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

強奪箱根駅伝

日テレと駅伝に恨みを持つ犯人が、神奈川大の女子マネを誘拐し身代金を要求する。ネットやデジタル技術を駆使した現代の偏在小説。大学、TV局、警察のそれぞれの立場での解決を目指して、レースは展開する。結果は予定調和。しかも予想を超えたハッピーエン…

東京タワー

遅まきながら読破。筆者と母親それにヤクザの父親の帰し方を丁寧に描く。形式的には私小説に近い。オカンは数度にわたるガンとの闘病の末、最期を迎える。著者の人生観、親子感を語る部分と、実際のストーリーが交互に語られる形式。それぞれの交友関係も細…

ジウ3

3部作の完結編。謎の誘拐犯である中国人青年ジウを追いかけ、ダークサイドに取り込まれたSAT女性隊員。彼女が率いる一隊は首相を拉致し歌舞伎町は封鎖。一帯は無法都市と化す。背後には政治利権を争う巨悪の存在。やや荒唐無稽で尻すぼみの感は否めない…

裸でも生きる

ともかくよく泣く女性である。それだけ純粋であり、また日々挑戦的な人生を生きている証しであろう。最貧国であるバングラデッシュでジュート製のバックを生産する企業を立ち上げた著者の自伝。女性でありながら強くなりたい一心で工業高校の柔道部に飛び込…

[TV]りそな細谷会長

三流のリーダーは金を、二流のリーダーは事業を残す。一流のリーダーは人を残す。 現状維持ほどのリスクは無い。 他流試合に勝てる人材たれ。

盲腸線の旅

京都府庁を退職した著者が、取り憑かれたのは終着駅を目指す盲腸線の旅。当然ながら幹線をはずれ第3セクターや地方私鉄の客となる。どこにも共通する背景は地元の高校生と老人たち。それなりにしっかりと根付いた鉄道風景である。短文と自ら撮影した写真で…

平成ジャングル探検

東京の代表的な盛り場を実地検証。対象は12カ所。前半で歴史をひもとき、後半は歓楽街への突撃レポート。2000年前後での雑誌掲載であり、めまぐるしく変貌する街のスピードにはついて行けていないようだ。それぞれの街のもつ背景と特色は興味を引く部…

劔岳 点の記

機内鑑賞。陸軍測量部とアルペンクラブの登頂争い。測量部のメンバーと現地案内人たちの交流を描く。全体に淡々と進んだ印象。厳しくも美しい自然は大画面で観たかった。香川照之はここにも登場し名演。和服姿の宮崎あおいは良い。

マンガ嫌韓流の真実

一時社会現象になった「マンガと」その解説本。史実を見直し韓国特にその国民性を徹底的に批判あるいは糾弾した内容。あわせて日本のリベラル朝日新聞やTBSがタブー視し、報道を歪めていることも追求する。韓国人とつきあいのある私としては、肯ける部分と否…

オカマだけどOLやってます。

性同一性障害の作者のブログが元のエッセイ本。本人は障害者扱いをこのまず、ひょうひょうと世間を渡る「おかま」を目指す。内容はかなり赤裸々な告白が続く。高校時代から性転換手術までの自らの来し方を、その時々男女両方の視点からさらっとユーモラスに…

水ビジネスに挑む

俄かに脚光をあびている水ビジネス。その実像と問題点、日本の産業界がチャンスを活かすためのキーポイントを対談でつまびらかにする。東大生産技研の助手と元エハラのエンジニア。なるほどとうなずける点が多い。勉強のつもりで一日で読破した。日本人が知…

図書館の神様

主人公は女性高校教師。高校時代にバレー部のチームメートが練習試合後に自殺し、厳しく叱責した責任を感じてトラウマを負う。逃げるように地方の大学を卒業し、そのまま高校の講師となる。不倫を続けながら無気力な生活を送っていたが、部員一人だけの文芸…

爆笑大江戸ジョーク集

はやりのジョーク集だが、直接収集したものではなく、文献から拾い集めた面白いエピソードをジョーク仕立てにしたもの。当時の諧謔やダジャレはそのままでは現代では受けないので当然の構成。時代背景の解説も丁寧で好感は持てる。何かと現代の世相と比較さ…

聖地チベット

営業帰りに立ち寄る。ほぼ予想通りの展示内容だったが正直面白かった。密教美術が主だが、仏教本筋のものは造形も共通で理解しやすい。独特に発達したものは興味深い。中国の歴代王朝はチベット仏教に帰依し、多数の寄進をしているのは意外だった。

面白南極料理人

著者は海上保安庁から2度の越冬隊に参加。2度目は昭和基地でなくさらに極点に近いドーム基地で9人で越冬する。主担当は料理。サポート部門である。予算に糸目をつけない豪華なメニューが次々披露される。極限の状態で精神の均衡を保つには必要なのであろ…

筆ぐるめ

一年に一回で使用方法はわかりにくい マニュアルP211マーク項目名の変更 印刷前にプレビューをかけて、宛先の選定を確定する。

四月になれば彼女は

秋田の工業高校を卒業した主人公たちの地元での一日を描く自伝小説。卒業からわずかな日にち。進学、就職を前にわずかに残された中途半端な一日。わずか24時間ながら暴力、喧嘩、就職、買春と盛りだくさんな内容。18歳はまさしく人生の岐路であり濃密な…

中国食品工場の秘密

中国の食品工場ルポ。紹介されるのはほとんどが日本企業の現地JVである。本書で明らかにされるのは徹底した衛生管理の下、中国人の労働者たちが日本人の食生活を支えている現実の姿である。日本社会固有の細かい要求、例えばエビ、アジフライの尻尾は衣がつ…

古代ローマ帝国の遺産展

金曜の午後フレックス早退して。閉幕間近なので覚悟していたが意外と空いていてゆっくり鑑賞。呼び物は大理石の彫刻群とボンベイ出土のフレスコ画。彫刻は理想的な人間美の造形。フレスコの主題は神話が主だがはその柔らかい色彩が魅力的。この二つの間をつ…

大変

タイトルは「大きな変化」を意味する。まさにこの時日本社会は大きな変革期を迎えている。冷戦終結からのグローバル化の時代の流れを大きくとらえた部分は説得力がある。現在の不況はサブプライムに端を発したように見えるが、より構造的な問題であり、しば…

マッドアマノの「謝罪の品格」

数多くの謝罪現場の写真を挙げて、日本の謝罪文化を痛烈に批判する。ここ10年だけでその範囲は企業から政財界、芸能界、スポーツ界と確かに日本は特殊な社会である。過去に比べて明らかに増加しているように感じる。危機管理のプロが言うように「下げてい…