2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

笑うハーレキン

ホームレス家具職人が主人公。かってはその腕を生かし有名なショップの経営者であったが、息子を事故で無くし、離婚、倒産と不幸が続く。軽トラの助手席に巣くう疫病神はさまざまな仮面を持つが、要は自分自身の弱さの象徴。それを断ち切った時に新たな人生…

スゴイ社長の金言

カンブリア宮殿放送10年を記念して出版。48人の社長インタビューからエッセンスを抜粋。一人あたり3頁なので簡潔であるがやや物足りないとも言える。初期を除いてほとんど観ていると思う。共通しているのは皆さんよく日頃努力勉強されているということ…

日本会議の研究

安部政権のバックボーンである日本会議の正体に迫るルポ。多くの国会議員を賛同者とし、改憲を主とする政策提言を行う。その原形は大学紛争の時代の右派民青系。さらに言えば「生長の家」。表には出てこないフィクサーは少し宗教ががるがカリスマ性充分。最…

大統領の演説

歴代アメリカの大統領の名スピーチを取り上げ、その主張と手法を取り上げる。パドス、エトス、ロゴスが3要素。いかに聞き手の共感を呼ぶか。ユーモアのセンスも重要。名手としてケネディ、レーガン、オバマをあげる。参考にしたいテクニックは多数ある。言…

帰郷

短編集。終戦直後の日本を舞台に過酷な運命に翻弄された帰還兵たちの姿を描く。多少の救いは用意されるものの、いずれも戦争の悲惨さ、空しさを読者に思い起こさせる。重いテーマの中で文章の美しさは流石。期待通りの秀作である。帰郷作者: 浅田次郎出版社/…

言ってはいけない

原題は残酷すぎる真実。最近の遺伝子学の発見から社会的なタブーにあえて挑む。人種による遺伝子の優劣。すなわちアジア系>白人>黒人の順となる。これは統計的に明らか。親が教育で子供の本性を帰ることは出来ず、可能なのは環境を整えることのみ等、衝撃…

最高のリーダーは何もしない。

著者による最新のリーダー論。キャスターとして数多くの経営者にインタビューを重ねた経験から、時代にマッチしたリーダー像を論じる。最大の責務はビジョンを繰り返し語ること。言葉を厳選し、仲間を増やして組織への浸透を図る。後は現場の自律的な動きを…

昭和からの伝言

作家の自伝。昭和5年生まれ。早稲田中学在学中に終戦を迎え、多感な時期に価値観の大転換を経験する。苦学の末に東大で政治学を学び、金融の世界へ。官庁の天下り族の挾間にありながらプロパーとして頭角を現す。地位に未練無く独立、コンサルを経て作家の…

ビジネスで活かす電通鬼十則

電通の第4代社長が定めた十則。企業人としての心構えが熱い言葉で語られる。業界を越えてすべての人に適用可能。作者はそれを実践し、自分なりの解釈で次世代に伝える。若い時は上昇志向が強かったが、年齢を重ねるにつれ言葉の奥に隠された深い意味に気づ…

パリピ経済

新たな若者文化、マーケットを創造するパーティーピープルに関するルポ。ハーロウィンが代表例。マーケット学的にはアーリーアダプターに該当する。上位者であるイノベーター(フィクサー)から得たネタをSNSを駆使して発信する。ある意味享楽的ではあるが…

脳が壊れた

著者はフリーライター。脳出血により後遺症が残る。本書は半年に渡るリハビリの記録である。左側の視界が焼失したり、急激な眠気に襲われる障害は経験者でかつ筆力のある人間でないと表現できない貴重なもの。同じハンディを有する妻とのコラボで危機を乗り…

ゆけおりょう

歴史物。坂本龍馬の妻おりょうに焦点をあてる。酒飲みで豪放、男勝りのおりょうが、龍馬を叱責し、困らせながらも維新を成し遂げさせる。我が儘だがきっぷの良さが魅力。惚れたのは龍馬が最初で、おりょうは徐々にその大きさに気づく。晩年は身をやつしたが…

ブラバン甲子園

高校野球のブラスバンドに焦点をあてる。著書自身がマニア。六大学の模倣から、アニソン、オリジナルと時代により変遷してきた。さっそくY-tubeで楽曲を聞く。TV中継中に流れる有名曲が多い。内容は濃くはないが楽しめた一冊。高校野球を100倍楽しむ ブラバ…

ミケランジェロの暗号

大作。システィーナ礼拝堂の天井画と障壁画を詳細に分析。天才が密かにこめたメッセージを探る。ユダヤ教への造詣が深かった彼は、堕落したローマ法王庁と法王への痛烈な批判を込めた。彫刻から引き離され厳しい環境下での製作を強いられた中での反逆。権力…

1秒24コマの美

日本映画界の3人の巨匠、黒澤、小津、溝口を取り上げる美術紀行。作品制作の過程で携わった人々や関連美術も丹念に取り上げる。今と違いCGはなくすべてセットでのホンモノを撮る。裏話が興味部会。3人3様だが、小津や溝口はフィルム写真を見ておらず、…