2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

日本の分断

社会調査のデータをもとに日本の分断社会を解析する。性別、年齢、学歴の3要素で8つのセグメントに分類。それぞれの特徴と意識を解説。世代間の固定化が進み溝は深くなりつつある。非常に示唆に富み考えさせられる。 不平等な国の幸福な女性たち スポンジケ…

社長の基本

著者は神戸で不動産業を営んでいた時に震災に遭遇。一気に140億の負債を抱える。それを8年で完済して再起。その経験を活かして中小企業向けのコンサルとなる。成功事例として挙げられるのは地域密着型の顧客サービス。書かれている項目はある意味常識的な基…

明治の技術官僚

幕末に英国へ留学した長州ファイブ。伊藤博文、井上薫は政治家として名を成すが、残りの3人は技術官僚として初期のインフラ整備に貢献する。明治政府の高級官僚となる。その運命を決めたものは政治的な資質と本人の志向。外遊自体が専門性を帯び、新政府で…

房総グランオテル

名前負けしている海辺の民宿。中年夫婦と活発な女子高生の娘が切り盛りする。ある日の宿泊客は3名。それぞれの事情を抱えて物語は進行する。最後は売れない歌手の自殺騒ぎがキーになるが、主人公を含めて問題解決、新しい未来が見えたところで予定調和のハ…

Jimmy

芸人から画家に転身したジミー大西がベースのフィクション。脚色はあるが実話に近い感じ。天然のアホで失敗を繰り返すが、恋人のようにさんまを慕い、その引きもあって売れっ子になる。ふとしたことから絵に目覚め才能を開花させる。純粋な精神が発露された…

ビジネスマンへの歌舞伎案内

歌舞伎好きの著者によるガイド本。とっつきにくい世界をわかりやすく解説。余り難しく考えず。独特の文化と伝統を楽しめばいいようだ。週末へ向けての一夜漬けだが、気楽に読めた一冊。【中古】 ビジネスマンへの歌舞伎案内 NHK出版新書446/成毛眞(著者) 【…

人を見る目

古典の記述を参考に、戦中戦後の人間像を評するエッセイ。人間の個性や生き様はギリシャの時代からあまり変わっていない。戦中派らしく責任を取らない上層部には手厳しい。著者も老境であり死を意識する日々とのこと。内容的には新鮮味が無く、刺激に乏しい…

甲子園観戦力をツーレツに高める本

著者はNHKのベテランスポーツアナ。高校野球のファンでもあり自らの思い出に名勝負をおりまぜて語る。大部分は共通の記憶であるが、最近のところはわからない。別格としてあげるのは江川、KKコンビ、松井といったところ。確かに数字は圧倒的である。内容…

いま日本を代表する経営者が考えていること

京大経済学部へ現役の経営者を招いた特別講義。それぞれの経営哲学を披露する。特に印象的なのは、積水ハウス、大和ハウスとカルビー。構成の強い社長たちが熱い思いを語る。サラリーマン社長ではなしえない思い切った施策に感服。なかなかの一冊でした。最…

日の出

戦前に徴兵拒否し逃走した主人公。鍛冶職人として各地を転々とする。真面目な仕事ぶりでどこでも暖かく迎えられるが、川崎の朝鮮人街に潜伏しているときに関東大震災が襲う。自警団の朝鮮人狩りで最愛の人を失う。その後友人の努力もあって名誉を回復。結婚…

プロ野球二軍の謎

解説者を経てオリックスの2軍監督を務める著者の奮闘記。日本の仕組みの解説部分はファンには退屈。メジャーの経験はなかなか新鮮。監督としては若手の育成に心を砕く。いかに少ないチャンスを確実に活かすか。決め手はオーラとのこと。この世界でもジェネ…

おもかげ

主人公は定年退職のその日に地下鉄で倒れ、生死の境をさまようことに。集中治療室のベッドから魂が抜けだし、自らの過去をさかのぼることになる。最大の負い目は孤児であったこと。地下鉄の車内で実母に捨てられるシーンがクライマックス。二人が離れてても…

トップリーグ

エースの新聞記者が主人公。政治家の非公式な取り巻き記者をトップリーグと言う。経済部から政治部に移された主人公は妙な経緯で官房長官に気に入られる。その裏には昭和の疑獄ロッキード事件の闇が広がる。同期の週刊誌記者は真実に迫るが妨害工作で襲われ…

トップも知らない星野リゾート

絶好調の星野リゾートの現場ルポ。フラット化した組織と社員への情報開示で、現場からの発案を促す。象徴的なのは選挙制度、マネージャーや支配人に立候補する。逆に一度現場へ充電に戻ることもある。人が育ち、組織は力をつける。大いに参考にしたい。雑誌…

日本再興計画

新たな日本への提案書。欧米思想から脱却し、東洋思想への回帰を促す。そもそも欧と米は別物で欧米は日本人が作り上げた幻想と鋭い。実践面では人口減少はチャンスと捉えAI主導の自動化を推進、これを海外展開することで新たなエコシステム(産業構造)を構…

GRIT

アメリカでもてはやされるGRIT本。才能より努力と根性が人生を決めるとする。共著の二人は広告代理店をゼロから立ち上げた女性経営者。成功の鍵は決してあきらめない前向きの努力。竹のようなしなやかさ。くどいほどに実例が示される。翻訳だけに少し読みに…

バカなとなるほど

復刻版。初版は1988年。さすがに時代を感じる部分はあるが、経営の原理原則は変わっていない。タイトル通り常識ではバカなと思われる戦略を取るが、その裏には確固たるロジックがある。驚かす内容としては軽侮される方向の方が先行者利益は大きい。具体例が…

騙し絵の牙

総合雑誌の編集長が主人公。出版不況の中、苦境を脱するために奮戦する。武器は人たらしの魅力と人脈のネットワーク。何より小説に対する思い入れ。作家をサポートし時に導くことで名作が生まれる。部内の確執、社内派閥の争い、家庭では妻との不和。と問題…

最高の結果を引き出す質問力

正しい質問をすることで人生が変わる。その理論から実践までを平易に解説。正しい解決策を導くには質問が重要。あらゆる分野にてきようできそう。自分自身への質問も重要。感情をメタ認知することが大事。期待以上の内容。最高の結果を引き出す質問力:その問…