2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

一流の共通点

著者はガンバ大阪のスカウト、育成担当として数多くの選手を育てる。必要なのは技術ではなく人間性。10のカテゴリーに分けるが、如何に素直に他人の意見を聞き、それを継続的に身につけることができるか。傾聴力と主張力も必要。つきつめて言えば、姿勢と心…

あの時やっときゃ良かったという後悔は即忘れよう

サブタイトルの通り、飲み屋のおっさん客113人に聞いた人生訓。気楽に笑える。下ネタが多いのは酒のせいか。つなぎの1冊。たまにはいいか。 「あのときやっときゃ良かった」という後悔は、実際にはやれる可能性などなかったのだからソク忘れよう 作者:「裏…

Chatter頭の中のひとりごと

ここでのタイトルChatterとは、自分自身の内なる声で、良くない予測を繰り返しネガティブな方向へ導く。誰にでも日常ある現象。心理学的な実験、解析によりそのメカニズムを解明、予防策を示す。結論は言ってしまえば当たり前で、ズームアウトし客観的な視点…

わからなくなってきました

エッセイ集。著者は劇作家。身の回りに起きた出来事をネタにユーモアあふれる文章で記述。雑誌掲載は90年代半ばで、さすがに世相は異なるが、あまり古さは感じない。年齢的には今の自分に近いせいか。談慶師匠の推薦本。愉しく読めました。 わからなくなっ…

吉本興業の約束

現会長大崎氏の対談をベースとする。ダウンタウンやハイヒールのマネージャーからスタートし、心斎橋2丁目劇場を創設。旧来の同族会社から近代的なエンタメ会社へ脱皮する。極めつけは反社会的勢力から決別するための非上場化。すべてを語られた訳ではないが…

岸辺露伴ルーヴルへ行く

映画のノベライズ。売れっ子漫画家の主人公が、謎の漆黒の絵画に挑む。若い時の自身の謎の美女との経験も絡む。最後はホラーサスペンス仕立て。まあエンタメとしては楽しめるレベル。 映画ノベライズ 岸辺露伴 ルーヴルへ行く (集英社オレンジ文庫) 作者:北…

人生は攻略できる

若者向けの人生の指南書。激しく変わる時代に合わせてこれからの生き方を示す。人的、金融、社会の3つの資本が重要。特に本人の能力を高めることで後の二つはついて来る。サラリーマン社会はやがて絶滅し、フリーランスの時代が来ると予測。ネット上での評…

安倍晋三実録

NHKの番記者として、長年安倍氏に張り付いた著者。没後にその実績、魅力を普段表面には出ない裏の部分まで踏み込んで記録。基本はシンパ。最大の功績は地球儀を俯瞰する外交。誰に対しても物おじせず、堂々と日本の国益を主張する。海外首脳と個人的なネット…

自然、文化、そして不平等

講演をまとめたもの。経済史上の格差問題について豊富なデータを基に平易に解説。各国ともに累進課税がその対策の中心となるが、レーガノミクスで緩和したアメリカを中心に格差が拡大する方向にある。より深刻なのは環境負荷で、富裕層の使用分がCO2放出の過…

魔法の読書法

著者のセミナーで推奨する読書法を紹介。数ある書物の中からいかにメンターに出会うか。基本は多読と速読による選別。また実を残すために読書会も有用。自慢話が鼻につくが、特にアメリカでの科学的な根拠を多数挙げているところは評価すべき。あまりにビジ…

旅がグンと楽になる7つの極意

最新の海外旅テクニック。ネットやスマホは積極的に利用。判断基準は楽になるかどうか。旅の本質には影響を与えない。伝説のバックパッカーもシニア層となり、スタイルは時代と自らの年齢に合わせているとのこと。文章は変わらず巧みで、こちらの旅心をくす…

ほんとうの豊かさってなんですか

「世界で一番貧しい大統領」として時の人であったウルグアイのムヒカ大統領。前半を対談、後半を池上氏の解説でまとめる。温和な人柄に見えるが、もともとテロ組織の闘士であり、長年の投獄も経験する。富の偏在、格差を憂い、政治による変革を求める。特に…

マチスのみかた

画家である著者のマチスへの想い。戦前のニースやパリで巨匠を訪ねた時の思い出が繰り返し語られる。マチスの制作はしっかりしたデッサンが基本でそこから余計なものをそぎ落とし簡略化していく手法。デッサンは何枚にもおよび、油彩に入ってからも書き直し…

60歳から幸せが続く人の共通点

共著。老人学と幸福学を専攻とする著者らによる老年幸福学。豊富な統計データから結論を導く。第2の人生では発想の転換が必要。特に男性の場合、難易度が高いケースがある。内容的には良く言われるケースで、地域で新たなネットワークを構築し、多少なりと…

落語で資本論

古典落語を引用し、難解な資本論を解説しようとする意欲的な取り組み。著者は慶応大でマルクス経済学を専攻したいわば専門家。どちらかというと落語の世界、とりわけ師匠である談志の言動にスポットが当たる。なんとなくだがエッセンスは感じられたか。読み…

静夫さんと僕

著者が同居する義理の父親。奄美大島出身の苦労人だが、天真爛漫な生き様。漫才のネタにもされているユニークな生活ぶりだが、なぜか憎めず愛すべき人物像。奥様の両親との同居は気苦労も多いが、親孝行の想いも満たす。文章も簡潔な短編であっという間の読…

ドーキンス博士が教える「世界の秘密」 

若者向け科学読本。本業の生物学から最新の分子物理、化学、天文学まで幅広く科学の基礎を解説。各章神話と実際の世界を対比させて平易に解説する。素晴らしいのはグラフィックでより理解が進む構成。9割がたは知識として常識の範囲だが、あらためて目を開か…