2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

世界を動かす原油

図書館の新刊コーナーでみつけた。2時間ほどで読破。図表が多く簡明であるが、内容は極めて常識的。現在進行中の原油価格の高騰は投機マネーによるものと結論づけているが、出口(近未来予測)については言及なし。HOW TO本にこれ以上期待するのは酷か。 世…

日航スチュワーデス魅力の礼儀作法

中継ぎ用の一冊。スチュワーデスの接客法を新人OLに伝授する内容。実践的なマナーブックであるが常識の範疇。途中で止めようかと思ったが意地で読破。日航スチュワーデス 魅力の礼儀作法 (新潮文庫)作者: 奥谷礼子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/03…

失敗から身につけた英会話のツボ

NHKの人気番組「英語でしゃべらナイト」で名を馳せた松本アナの番組体験記。4年間の出演で見る間に上達した極意を語る。番組上では体当たり勝負のように見せていたが、周到な準備は心がけていた。キーは会話の流暢さよりもコミュニケーション力。いかに…

夢をかなえるゾウ

一人暮らしの若者の部屋に突然現れたガネーシャ神。一日ひとつの課題を与え、自分を変えたいと願う若者を導く。課題は「靴を磨く」「トイレの掃除」という身近なものから、「他人への奉仕」「感謝の心」と仏教哲学的なものまでレベルアップしていくが、いず…

日本は世界で一番夢も希望もある国です!

日本の現代の若者に向けて、いかに自分たちが世界的に見れば恵まれており、不断の努力により自分を活かす道を探るべしと熱く語る啓蒙の書。閉塞感のある日本社会だが、環境のせいにする若者気質は外国人として苦学してきた作者には歯がゆく映る。自らの子供…

夜の銀座の資本論

銀座のクラブホステスのエッセイ。華やかなホステスたちは個人事業主で「ハコ」と呼ばれるクラブで徹底した成果主義で、35歳までの厳しい闘いに日々を過ごしている。普段は知り得ない舞台裏のシステムは興味深い。投資にも熱心なようでコラムに独自の相場…

オカンからのメール

2ちゃんねるのスレッドからおこされた新書。年配の母親が悪戦苦闘しながらメールで子供とのコミュニケーションを図る。変換ミスや天然ぼけをネタに笑いをとりながら、どうしても表に出てくる子を思う親の心情。世代こそ違え若者たちも感じ取ってくれている…

直伝藤巻流「私の個人資産」運用法

伝説の東京トレーダーと称された著者が、日本をつつむ近未来の経済状況を予測する。現在資産デフレから脱却し景気の上昇局面にある。その継続には円安により国内産業が適正な競争力を持つことが必要。基本的にこの方向性での楽観論。国家の財政破綻を防ぐた…

薬師寺展

金曜日の夕方の部。予想以上の人出。女性の姿が目立つ。日光、月光に目がいきがちだが、国宝の「僧形八幡像」が観れたのは収穫。あと塔に納められていた粗造群。こちらは破損がひどくほとんどが木心の状態。聖観音を含めた菩薩3体は日頃絶対観られない視点…

以上現場からでした

著名なニュースキャスターがこれまでの取材現場でのエピソードを綴る。東京のスタジオでなくつねに現場からの空気を伝えるべきと言うのが彼女の変わらぬスタンス。幼少時代3度死にかけ母親を卒倒させたと笑わせる。突撃型、攻撃型の取材姿勢が目を引くが、…

フラット革命

WEB2.0により本格的なネット社会が到来。そのインパクトの大きさを解説する。対象はマスコミ/個人/人間関係/公共性と4章立てになっているが、共感できるのは前半の2章。誰もが社会的地位に関係なく自由に発言できるようになり、世界のフラット化が進ん…

日本のものづくりは世界一

作者は松下産業技術顧問。その豊かな経験から日本の製造業の優秀さを強調し、それを認めず、大衆の不安感をあおるばかりのマスコミを痛烈に批判する。分野は異なるものの同じく2次産業に属するものとしては喝采を送りたい。実際の統計数字を多用した主張は…

ミーナの行進

家庭の事情で親戚に預けられた少女を待っていたのは、飲料会社を経営する伯父の芦屋の豪邸とそこに過ごす不思議な人々。一つ下の従姉妹は喘息の持病のため、コビトカバで小学校に通っている文学少女。思春期の入口にいる多感な少女が一年間の生活を通して、…

千年働いてきました

日本の老舗企業のなかで、独自技術を武器に世界のオンリーワンとなった企業を紹介し、その共通項を探る。100%文系の著者だけに、技術面での掘り下げは物足りないが、発展の基礎は技術力だけでなく、先祖伝来の家訓に忠実であったとするその視点はユニー…

インド

副題は目覚めた経済大国。急激な発展で注目を集めるインドの現状を多方面から伝える。歴史、経済、政治とよくまとまってはいるが総花的なガイドの域を出ないのも事実。新聞の連載かと思ったが書き下ろしとのこと。その割には重複した記述が見られるのは担当…

亜玖夢博士の経済入門

新宿歌舞伎町で無料の相談所を開く異形の天才博士が、社会の下層で苦しむ人々に最新の経済理論で助言を与える。謎の中国人姉弟がそれを荒唐無稽な手法で実現してみせる。一昔前の「笑うセールスマン」を彷彿とさせるような構成。各編独立かと思いきや、最後…

日本はどう報じられているか

海外メディアでの日本報道の実態。自分で思うほど世界からは注目を浴びていないのが実態。特に中国、韓国ではバイアスがかっかった報道が未だに残っており、ネットにより増補され誤った世論が形成される危険がある。2003年の上梓であり、小泉政権発足の…

モディリアーニ展

外出先の仕事が早めに終わったので、新美術館へ。平日の午後だけにさすがにガラガラ。じっくり鑑賞することが出来た。短い生涯の画家の遍歴を時代順に見せる構成になっている。特に力を入れていたのが売りのカリアティッドのコレクション。後半は得意の肖像…

日本の行く道

不思議な一冊。閉塞感のある日本社会の原因を過去の歴史に求める構成になっているが、作者自身も認めているとおり、仮定は極端であり、主張は現実性を無視している。端的な例は地球の温暖化が始まる1960年代まで社会を戻すべきという論点。それぞれの論…

近鉄アーバンライナー

URのデラックス席を利用の場合、大阪行きは偶数番、名古屋行きは奇数番を取ると、窓が広く取れて視界よろし。ただし一人席(A)は南からの陽ざしに負けない覚悟が必要。

そのまんま日記

HP公開の日記に加筆したもの。2007年1月の知事選前後の記録となる。選挙に関しては素人の著者らの手作り選挙と、マスコミをはじめ関係者のドタバタぶりが、コミカルにかつきっちりと記されている。さすがに当選後のマスコミの過熱報道ぶりには嫌気が…

渾身

舞台は隠岐の奉納相撲。寄せ方の正大関に大抜擢された男が、20年に一度の大勝負に挑む。まさに渾身の相撲で最終的には敗れはしたものの、地区の人々、早世した前妻と、その友人である現在の妻(主人公)、おれぞれの親族の絆を深める。描かれているのは時間…

あの日にドライブ

上司と衝突して退職した元エリート銀行員が、タクシードライバーとなる。日々の生活に追われながら自分の人生の過去の曲がり角を探す。これは結局妄想に過ぎず、あこがれていた出版社、またかっての恋人の現実の姿を見ることになり失望していくことになる。…

「超」経済脳で考える

直近の経済問題を経済学の視点から解説する。Q&Aの形式をとるが、具体的な数字や、図表をふんだんに使い、平易な内容となっている。それぞれの問題につき明確な提言を出しているところは好感が持てる。巻末に索引も掲載され、手元の参考書としても使える…