2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

邦画大作

シンガポール行きのJAL機内で選択。理由は話題性。よくある邦画大作の特徴で、メリハリにかける。チンギスハーンの誕生から即位まで、部族の争いに翻弄される女性達の宿命。生誕の血筋に悩む父と子。というところを主題にしているのは判るのだが、だいぶ前に…

守護天使

第2回日本ラブストーリー大賞受賞作。以前から書店では気になっていたのだが、図書館の新刊書コーナーでみつけて非常にラッキー。さえないデブの中年男が電車の中でみつけた女子高生にほのかな恋心を抱き、「守護天使」としてその危機を救う。ストーリー立…

ライオンハート

恩田睦の評判の大作を図書館で予約して手に入れたが、女房に先に読まれて待たされていたが、韓国出張の往復で読破。時代を超え、歴史的な運命に翻弄されながら不思議な純愛を貫く男女の姿を描く。名画を借景に借りてそれぞれの時代を紡いでいく手法は好感が…

美神解体

整形美容により完全な美顔を手に入れた女性と、ドイツ製の人体模型を愛する男性のゆがんだ愛をベースにしたホラー。危険を感じながらなんども男の山荘に戻る孤独な女性心理が哀しい。篠田節子は好きな作家の一人だが、やや著作が類型化している感じがある。…

数に強くなる

高等な数式を使わず、日常使われる数字の持つ意味を解釈する手法を説く「啓蒙書」。いちおう理系の私には内容はきわめて平易。ずいぶん久しぶりの岩波新書であった。お堅いイメージで最近敬遠気味だったが、ずいぶん変わったのかな。ある意味新鮮。目新しさ…

G戦大敗 3−10

惨敗です。唯一の勝機は1−3と追い上げた4回。なお1死1,3塁で福原に代打を送らなかったこと。まあ中継ぎ陣を考えると頷けないことはないが、今の打線を考えると勝負に出てもよかったのでは。結果論ではなく。

ダメ犬グー

作詞家で詩人でもある著者が愛犬グーとの思い出をイラストエッセイで綴る。出会い、成長、大病とそこからの復活、そして最期の別れを短い詩編でしかし暖かく描く。甘えたでこわがりのグーはまさに家族の一員であり、共に過ごした11年はお互いにとってかけ…

自転車パンク

いつもの休日のように、愛用の自転車で図書館へ向かう途中、いきなり前輪がパンク。タイヤは情けないほどぺっしゃんこに。迷った末にそのまま柏市内へ向かうことに。このあたりは単身赴任の土地勘のない悲しさ。街中へ行けばなんとかなるだろうとの甘い考え…

虹の岬

「老いらくの恋」で有名な歌人川田順の人妻への純愛を描く。川田は東京帝大卒、住友のエリートで将来を嘱望されていた大人物。一方で強圧的な陸軍に屈しなかった硬骨漢としても描かれている。彼は一度苦しみ抜いて自殺未遂を起こしている。この色恋沙汰の騒…

雨の日と月曜日には

作者自らを深く見つめ直すことを主眼とした「私エッセイ」。荒っぽく言えば現代版の「私小説」とも言える。映像作家で離婚歴があり、一般の読者の共感を得るのはなかなか難しいテーマであろう。かくいう私も読破にやや努力が要った。面白かったのは「私」の…

工場萌え

書店の専門書に平置きされており、手に取って見ていたのだが、偶然図書館で新着本のコーナーにあったのでさっそく借りる。さすが「コンビナートの聖地」四日市市立図書館である。私の本職はプラント技術者であるので、こうゆう本が出版されまた同好の士が多…

女子と鉄道

珍しい女性の描いた鉄道エッセイ。偶然ながら今回図書館で予約していたものが、同じタイミングで借り出せたので、読書としては鉄道紀行が続くことに。女性はやはり感性が優れているのだろう。知識や結果、記録を重んじる男性とは鉄道の楽しみ方に差があり新…

三重県地震

自宅の庭で地震を体験。四日市市は震度4とのこと。幸い被害はなかったものの、地鳴りを伴い体感としてはかなり強烈であった。これまでの人生の中でもおそらく最大。自宅はすこし壁にひびが入ったり、壁土が落ちた程度。工場の操業にも影響なしとのことで一…

父・宮脇俊三への旅

鉄道紀行文学の第一人者である故宮脇氏の知られざる一面を、長女である著者が肉親の愛情を込めて描く。氏の「時刻表2万キロ]で鉄道に魅せられた人は多いはず。私も学生時代に読んだ以来、一貫して氏のファンであった。その淡々とした文体より、常に冷静で…

鉄子の旅

評判の鉄ちゃんコミック。究極の「鉄」である横見氏の生態を、極めて一般常識人である菊池さんが同行して漫画にするという構成。男のマニア(オタクではない)の世界を女性の視点で描くところが新鮮で、大いに笑わせてもらう。我が家の評価も男女で2つにわ…

JR全線全駅下車の旅

3年8ヶ月をかけて、JRの全線に下り立った記録。駅にとりつかれた作者の難行苦行の紀行文である。私も鉄道マニアの端くれであるが、駅についてのここまでの思い入れと執念にはややついていけない部分を感じる。北海道などでは駅の合理化により駅の無人化…

冷静と情熱のあいだ Rosso&Blu

男女の人気作家による競作であり共作。私は江国->辻の順に読破。一つの運命的な恋愛を男女それぞれの視点で描く。8年間の空白をおいても忘れなれない恋愛が果たしてあるだろうか。「あればいい」というのは日々の生活に追われている誰もが持つ願望を具象し…

ブックオフ

ネットトレードでブックオフを100株購入。2100円で指値しておいたら、買えたようだ。いつもお世話になってますので感謝の気持ちを込めて。儲けたらまた本買いに行きますからね。

アニミズム=有霊観

「柱に頭をぶつけた時に、自分の頭の痛みではなく、柱の痛みを感じることができるか」(宮沢賢治)p.143壊れる日本人 ケータイ・ネット依存症への告別作者: 柳田邦男出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/04/01メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含…

ネットの功罪 小此木啓吾氏による。

匿名で別人格になれる 全知全能の自分を感じる 自分の気持ちを純粋に伝えられる 特定の人との一体感 気に入らなければいつでもリセット この魅力に取り憑かれると「ケータイネット依存症」となり、仮想現実の世界から逃れられなくなる。すべての世代にわたり…

柳田邦夫

ネット社会に毒される日本、特に若年層に対する警鐘。解決するにはマニュアルによる対応ではなく日本固有の「あいまい文化」を取り戻す必要がある。社会に対する鋭い切り口は健在。解決策を明示しているところに評論を超えるすごさがある。結論に賛否両論は…

おおたかの森SC

近所に3月にオープンした大型ショッピングセンターに行ってみる。自転車で5分。目玉は「紀伊国屋書店」。2FLのフラットフロアーに充分な蔵書。専門書も充実。柏になかった大型書店の出現。あっというまに時間が過ぎる。こりゃいいや。コンピューターの雑…

ウェブ進化論

ブログ開始のために背中を押してくれた1冊。Googleの持つ進歩性が、Web.2.0革命をもたらす。 ロングテール、恐竜の長い尻尾がアマゾンに収益をもたらす。 日本のエスタブリシュメント層は、「組織をやめたことのない人々」の思考形態で行動する。 生まれた…

スタート

遅まきながら、ブログをスタートします。 カテゴリーとしては読書、旅行、英語、阪神というところでしょうか。 基本的にはメモ代わりとして、知的領域の拡大をめざして行きましょう。 あんまり気張ると続かないよ。(自戒)