2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ゼロからトースターを作ってみた結果

イギリスの学生が卒業制作として、トースターを原材料から手作りする。市販の一般品でも部品の数は数百点。鉄鉱石から精錬したり、マイカを採掘したりと面白いが、苦戦したのはPP。最後の方は自ら設定したルールを破ることになるが、そこは一興。出来上が…

ソウルフードを食べに行く

日本全国のB級グルメを食べ歩くガイド本。帯広の豚丼から沖縄そばまで、旨そうな店が写真入りで紹介。食べたいものが目白押し。手元に置きたい一冊。日本全国 ソウルフードを食べにいく (文春文庫 い 96-1)作者: 飯窪敏彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: …

なきむし姫

些細なことですぐ泣く妻を残して神戸に単身赴任する若い夫。心配でしょうがないが、仕事を優先し帰れない日々が続く。そこへ現れたのが幼なじみのバツイチ男。破天荒な性格で周囲を巻き込んで行くが、その中で状況が変わっていく。ラストは娘を再婚する妻に…

絶筆で人間を読む

表題通り画家の絶筆を紹介し、その生き様と作品群を振り返る。イタリアルネッサンスから、印象派まで、時代順だが、神、王家、民と鑑賞者すなわち画家の対象が変遷してきた歴史でもある。遺作を取り上げるのは目新しいが、代表作やエピソードはよく知られた…

スポーツアナウンサー

著者はNHKを勇退したが、サッカーを中心にした落ち着いた実況には定評があった。スポーツ中継の舞台裏をあますとこなく伝え、その真髄に迫る。要は顧客である視聴者にいかに満足してもらうか。プレーヤーと解説者を含めて複雑な構図を意識する。準備を周…

武士道ジェネレーション

女子高生剣士3部作の続編にして完結編。香織と早苗の大学卒業からそれぞれの進路と結婚を描く。香織は道場を継ぐ師範となるため裏の奥義を学ぶ。それはまさに生死を駈けた格闘技。これが結局彼女の剣を一段高めることになる。脚を痛め一線から遠ざかってい…

ホンダジェット

いよいよ本格生産が始めるホンダジェット。開発開始から30年にわたる苦闘の歴史をたどるノンフィクション。主翼の上にエンジンを配する業界でのタブーにあえて挑戦することでブレークスルーを果たした。本田宗一郎の挑戦を続けるDNAが生き続ける。それでも…

最弱ナイン

千葉県の通信制高校。不登校児や問題児を受け入れる。熱血教師が教育の一環として野球部を創設。グランドの開墾から文字通り一からのスタート。一般的な高校野球の概念からはほど遠く、叱ると来なくなる部員達を相手に奮闘。問題は続出、試合には敗れ続ける…

盲導犬の子犬と暮らした358日

パピーウォーカー体験記。写真日記形式で「Yang」との1年を記録する。臆病で慎重な子犬が成長にともない好奇心が強く逞しく育っていく姿は微笑ましい。自然豊かな山形鶴岡で伸び伸び育つ。つい自分たちの経験と照らし合わせてしまうが、肯ける部分は多い。…

アグルーカの行方

北極探検記。19世紀半ば英海軍フランクリン隊は北西航路の探索に赴いたが、全員死亡という悲惨な結果に。最後は飢えに苦しみカニバリズムが伝えられる。謎の多いこの探検路に作者が挑む。100日、1000Km以上結氷を橇を曳き踏破。前半は乱氷、後半は雪解…

ヤンキー社長

ここでのヤンキーは広義。信念を持って創業した経営者を指す。学歴不問、恵まれない環境の中から、アイディアと行動力で注目される企業を創る。9例が紹介されるが、いずれも規模は大きくない。共通するのは独断的とも言えるトップダウン。社長の信念が部下…

女神のタクト

神戸の貧乏オーケストラが舞台。主人公は傷心旅行中にふとしたことから運営に関わることななる。気弱なマエストロを連れ戻し、曲者の事務総長とやりあいながら持ち前のバイタリティーで定期公演にむけて全力疾走する。実は指揮者はオーナーは孫であり、余命…

悲しみのそこで猫が教えてくれた大切なこと

主要登場人物は3人。パチンコ店員、なんでも屋、お節介な主婦。ぱっとしない3人だが平常な日々を送っている。パチンコ屋に置いた拾い猫情報ノートからさまざまな騒動が発展する。やがてそれは各人の重い過去にリンクしていく。よくあるほのぼの系ファンタ…

十三億分の一の男

現在の中国国家主席である習近平の権力闘争に焦点を当てる。江沢民と胡錦涛の争いの結果として、中南海生まれの2世。本命李克強に対してダークホース的に実権を握ったが、まさに命がけの闘争を勝ち抜いたしたたかさを持つ。繰り返されるのは共産党幹部のす…

インダストリー4.0

第4次産業革命が現在進行中。ドイツとアメリカが主導権争いをしているが、協力、融合を目指している。共通するのはIOT,IOS(Service)での生産革新。単なるFAではなく目指すのは究極のオーダーメード社会。効果として在宅勤務、高齢者の活用、環境保護と社会…

さよならサイレントネイビー

オウム地下鉄事件の実行犯である豊田死刑囚。著者は東大物理学科で同窓の親友。頭脳明晰であった彼がなぜオウムの信者となり、大罪を犯したかを問い続ける。遠因は東大の教育システム。修士まで他人の理論のフォローでオリジナリティが発揮できない。迷った…

消えたヤルタ密約緊急電

太平洋戦争の末期。ストックホルム駐在武官である小野寺少将は、ソ連参戦の情報を入手。東京へ打電するが、情報が活かされた形跡や入電記録自体が残されていない。ソ連を仲介とした和平工作を進めていた参謀本部に都合の悪い情報は意図的に抹殺された形。ル…