2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

私たちはどんな世界を生きているか

フランス革命からの近代西洋史、明治維新からの日本史を紐解き、時代の変節点である現代を分析する。平等社会は再階層化し普遍的人権が危機に瀕する。全世界で歴史修正主義が蔓延し都合の悪い過去の事実は隠される。日本はグローバル化された地平を対米従属…

肉とスッポン

日本各地の地場食肉産地を訪問するレポ。動物と向き合い大切に育て、命を頂くことで生計を立てる。伝統の食肉文化への想い、味へのこだわり、地域への貢献と理由は様々だが、共通するのは感謝の気持ちを忘れないこと。ジビエブームに踊らされない真剣な取り…

P&G式伝える技術徹底する力

グローバル企業であるP&Gの強さの秘密を、元日本支社広報部長である著者が解説。シンプルな企業の目的とその徹底。判断に迷った際は目的に立ち戻る。達成するための細かい手法も紹介される。当たり前のことを地道に浸透させていくことの大切さ。大企業病も克…

共鳴する未来

データ革命による新しい社会像を予見する一冊。これまでの資源資本とことなり共有財としてのデータは蓄積するほど価値が向上する。現在はそのデータを無償で供出し、GAFAが独占する形になっている。ビックデータの活用が進んでいるのがヘルスケア分野。実感…

自由への手紙

台湾のデジタル担当大臣タン氏のインタビュー。ITを駆使したコロナ対応で名をはせる。あふれる知性はもちろんだが、そのバックボーンは何物にも縛られない自由を希求する姿勢。軸がぶれない生き方である。トランスジェンダーを告白。理想とするのはドラえも…

日本電産永守重信社長からのファックス42枚

永守イズム実践の書。著者は日産出身。日本電産のM&A先の代官として経営立て直しを委ねられる。有名な話だが、リストラは一切行わず、いずれも1年で優良会社に変身。キーは企業風土=土壌の入れ替え。要求されるのは徹底したスピード感とマーケット主導。永…

反応しない練習

ブッタの教えに立ち返り、その人生哲学を平易に解説。我々の苦悩はすべて他人の言動に反応、判断することから生じ、物事への執着、自分の中での妄想が生まれる。本来自分の目指す道がみつかれば、やがて「快」を会得することができる。実践的な手法としては…

さよならオフィス

コロナで一変したオフィス事情。ベンチャーから大手企業までの事情を取材し、ニューノーマル化での新しい職場のあり方を考える。テレワークが浸透し、その有効性は確認された。コロナは働き方改革を加速させることになる。リアルオフィスは縮小方向だろうが…

未来のカタチ

日本の未来への提言書。最大の課題は少子化による人口減少。需要の消失により多くの企業が立ちいかなくなる。直接の原因はコストの高い東京への一極集中と教育費の負担。解決策としてネスティングボックスを提唱。子育て世代に公費で住居を提供。集中させる…

事実VS本能

好評のプレーボーイへの連載シリーズ。世相の裏に隠れた不都合な真実に迫る。人間には合理的な思考と進化の結果である本能が共存し、結論としては後者が強い。そこを把握していかに最善の判断をするか。マスメディアは偏差値60以上の人間で構成されており…

ワークマンはなぜ2倍売れたのか

躍進著しいワークマンを徹底取材。物産を勇退した創業者の甥が改革の先陣を切る。もともとマニュアル、規格化によりオペレーションに強みがあるところに、プライベートブランドで商品力を融合させた。狙うは機能的で低価格なブルーオーシャン。ITも着実に活…

僕は君の熱に投資しよう

著者は日本のベンチャーキャピタリストの草分け的な存在。学生時代からスタートし次々ファンドを成功させる。自らを才能取扱業と称する。本書は7日間の講義形式で優秀な若者を煽り、起業を促す。評価したいのはITに特化せず、基礎技術たるシーズにまで目を…

スギハラサバイバル

史実に基づいたフィクション。杉原千畝の命のビザでポーランドから逃れたユダヤ人少年。神戸で地元のゴンタと盟友になる。さらに絶世の美少女ソフィア。それぞれ戦後は別々に成長。インテリジェンスと金融の世界で大物になる。実は杉原自身が諜報に携わる。…