2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

[TV}脳科学

スーパープレゼンで感動的。自らの臨死体験から右脳と左脳のfunctionを解説。著書探してみるか。http://www.nhk.or.jp/superpresentation/backnumber/120423.html

支那そば館の謎

京都風情ミステリー集。かっては名を馳せた怪盗であった主人公が、嵐山の寺男として事件の解決にあたる。謎解き自体はたいしたことはなく、料理や季節の移り変わり、仲間とのたわいない会話を楽しむ趣向。タイトルと作者から期待を高めていた私としてはやや…

水神

江戸時代の久留米藩。筑後川の流域にありながら水利に恵まれない貧しい農村が舞台。5人の庄屋の発案で筑後川に取水堰を設け用水路を引く大事業。藩政は乏しく、出資、責任とも庄屋の持ち出しを強いられる。藩は督戦のために用意された5本の十字架に郷土の…

ニュースキャスター

現役の9時のニュースのアンカーマンである著者の自伝とエッセイで構成する。東大野球部から政治記者。現在も進んで現場に出る。大震災以来、特に報道の客観性に自己の主張を織り交ぜてニュースの核心に迫る。人間的魅力も十分に伝わり好感の持てる一冊。

歴史が面白くなる東大のディープな日本史

東大の日本史入試問題は、時代背景や歴史の流れを問う本格的な記述問題。最新の学術的成果をも織り込んで受験生の思考力を問う。本書はその模範解答を示すことで、読者を興味深い歴史の世界に誘う。問題は程度の差はあるものの、ある程度の知識があればなん…

もぐら乱

C級アクション物。ドロップアウトした刑事が警察の秘密組織の一員として、中国マフィアと対決する。全編血なまぐさい殺しと裏切り。ストーリーも結末もほぼ予測できるステレオタイプ。これが第3弾らしいのでそれなりのファンは獲得しているのでしょう。私…

ゆうとりあ

定年を迎えた商社まん。北陸の過疎地が誘致するその名も「ゆうとりあ」に妻と二人で移住する。曲者揃いの先住者や地元の人々との交流をユーモラスに描く。やがて農地にクマや猿が出没し、人間と野生動物の共生というやや重いテーマ(主題)に移行する。日本…

スウィングジャパン

日系2世のジャズマン。ジミーアキラの生涯を描いたノンフィクション。開戦後、強制キャンプに収容されるが、日本語の通訳、翻訳として米軍のインテリジェンスに従事。そのかたわらジャズマンとして最新のジャズを日本に伝える。終戦後は文学者として日本の…

警察庁長官を撃った男

時効が成立した國松長官狙撃事件。誰もがオウムの犯行と信じているが、これは公安の思いこみによる捜査、報道によるもので真犯人は別にいた。東大中退の単独テロリスト。銀行強盗で服役中だが事実と合致する自白をしている。起訴しないこと自体が警察組織が…

そして消費者だけが残った

テレビ東京、カンブリア宮殿での対談修。第3巻は2007-2008年頃の収録放送分。リーマンショックの大不況で各社苦しい中で、独自性を出した優良企業の経営者の発言は重く、また的を得ている。表題の通り日本の消費市場に目を向けたサービス、食品関係の比率が…

ドビッシー展

ブリジストン美術館で開催中。作曲家と関係のある芸術の流れを追う構成だが、ややわかりにくい。オルセーから印象派を中心に名品が来ていた。ドニの作品が多い。目を引いたのはあまり知られてない画家の作品。このところ数を観ているのでさすがに印象派にも…

武器としての決断思考

京大での講義をまとめた一冊。ディベートの基本を応用して決断への論理的な道筋を説く。根底にあるのは不確実な時代に若者は自らの生き方を決断して行かなければならないという想い。手法としては議論の焦点を賛否のでるものに絞り、検討の上どちらかを選択…

ハッピーリタイアメント

完全なリタイヤ役人天国の天下り機関に送り込まれたノンキャリアの二人が、ボスの愛人である女性職員と組んで反乱を起こす。安住な飼い殺しを良しとせず、残りの人生をかけて正しい道を楽しむ。失うもののない者の強み。全編キャラが立ち、ユーモアとペーソ…

火天の城

安土城築城の総棟梁が主人公。熱田の宮大工が信長の要求に応え大プロジェクトを完工する。六角の妨害。他一門との確執。反目する跡取り息子と人間ドラマも充分に盛り込む。自身が最善の努力をすれば、後はトラブルに細かい心配をしないとの悟りの境地は現在…