ブレイク

地熱発電推進が主題の架空小説。日本は火山国で恵まれた環境にありながら地熱の有効利用は極めて低い。環境問題や温泉組合の反対が直接の原因だが、計画から10年以上を有するスケジュール。巨大な投資が遠因でもある。一方で原発の再稼働は難しく、化石燃料カーボンニュートラルの問題もある。将来の電力不足に備えて、推進派の政治家、官僚、業界が状況を打破する。新しい技術として超臨界地熱発電に期待がかかるが、地中5Kmの深度掘削と耐圧高温対策が必要