2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

カンブリア宮殿就職ガイド

これまでの放送分から73人が登場。若い頃の想いや人材活用論から、進路に悩む若者へのメッセージとして編集されている。共通しているのは意に沿わぬ仕事でも数年の辛抱が必要とのこと。峠を越えれば違う景色が見える。全体の仕上がりとしては一人あたりの…

オバマの戦争

オバマ政権成立から閣僚人事。アフガニスタンへの増派の決定までを克明に描く。戦争は対外的なものというより軍部との内部での駆け引き。文民統制が敷かれているアメリカでも組織の力というのはご多分に漏れない。克明な取材で描かれているが、オバマやヒラ…

ガールズブルー

主人公は17歳の女子高生。親戚が恥ずかしがるような地方の三流高校に通う。失恋したばかりだが友人や弟たちとの夏を過ごす。特に病弱な親友との掛け合いがテンポよく心地よい。何事もない日常の中で、一生に一度しかない季節が過ぎて行く。彼女たちの存在…

名画の謎

ギリシャ美術をモチーフとした名画を紹介。作品にこめられた興味深いエピソードをユーモラスに明らかにする。日本人にはなじみの薄いルネッサンス期の作品が中心。時代により差はあるが画家たちはまだ芸術家と職人の中間的な立場。パトロンの依頼内容を優先…

スナーク狩り

初期の秀作。妻と娘の復讐のため散弾銃を手に入れた中年男性が夜の関越道を金沢に向かう。それを阻止したいカップル。わずか一夜のなかにスリリングな展開。サイドストリーもしっかりしていてさすがに実力の程を見せつける。携帯電話やネット検索が登場しな…

ベーリックホール

横浜山手の西洋館。スパニュッシュ様式を取り入れた個人の邸宅。一般開放中。

嘘神

3組の高校生カップルが密室に閉じこめられる。最後に生き残った者だけが脱出できるという嘘神のルール。知力をつくしたサバイバルゲームが行われる。強いて言えば人間は生存欲に対してどこまで善でありうるかを問う命題もあるが、単純に展開を楽しむべきだ…

小太郎の左腕

流行の戦国もの。中小大名同士の争いを部隊に、雑賀から流れた天才少年スナイパーを巡る争奪戦が行われる。主人公はむしろ武勇を誇る古風な武将。少年を戦場に駆り立てるために祖父を殺害し、敵方の仕業と称する。結果は思惑通り窮地を脱するが、自らの美学…

熱球

県立の進学校の野球部。現役時代に奇跡の連続で県大会の決勝まで進むが部員の不祥事で決勝戦を辞退した過去を持つ。田舎のことで厳しい批判に晒され、主人公は故郷に良い想いを持たず、東京で就職、結婚する。家庭の事情で小学生の娘を連れて一時帰郷。かっ…

世界中が日本に憧れているその理由

在米40年。自らを今浦島と称する作者が、両国の比較文化により日本の長所を数え上げる。個人経験によるノスタルジックな部分が主で、分類としてはエッセイだろう。あまり目新しい部分はない。C780世界中が日本に憧れているその理由―古いのに新しい「クール…

ブックジャングル

閉館した図書館に誘い込まれた男女5人。そこには毒針を備えたラジコンヘリが待ち構えていた、逃げ回るだけでなく逆襲に出て犯人を追い詰める。活劇の部分は読み応え有るが、犯人(実は父親)の動機はどう考えても無理がある。この部分は興ざめ。楽しみまし…

学ぶよろこび

講演と著作によりみずからの学究人生を振り返る。ロゴスを父にパトスを母から受け継いだが、複雑な家庭の事情から養父母に育てられる。ニーチエの言葉通りラクダの時代(哲学の探究)からライオンの時代(学会での異端児)を経て小児の時代を迎え、創造=梅…

藤田喬平ガラス

ドリームボックスと呼ばれたガラス箱の美http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/090613/佐藤玄々日本橋三越の天女像http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/110723/index.html

借金取りの王子

「君たちに明日はない」の続編にあたる。リストラ請負人の連作で構成。今回の業種は百貨店、生保、消費者金融、温泉旅館と多彩。いずこの業界も厳しい。有能で気障だが相手の立場を考え非情になりきれない村上亮介とリストラ後の新しい職場で苦戦する陽子の…

中国の核戦略に日本は屈服する

ワシントンに在住する国際政治のコンサル。国家間の勢力はパワーオブバランスであると信奉するリアリスト。中国はその覇権主義により経済発展を遂げた後、アジアからアメリカを駆逐する。アメリカは自国を核戦争の脅威にされしてまで、日本や台湾を守るつも…

空海と密教美術展

フレックスで東博へ。空海の生涯を追う形で展示は構成されていた。前半は教典や密教仏具。招来品が目を引く。仏画や曼荼羅はさすがに古く保存状態が厳しい。後半は仏像群。学生時代に観たことがあるものも多いはず。圧巻は東寺講堂から8体の国宝群。間近で…

この国の「問題点」

震災、原発に関する東電の体質を鋭く批判する。事故後も組織の保全を第一目的とするところは官庁と同じ。マスコミにとっては常に最大のスポンサーでありプロパガンダに利用されている。計画停電は原発の存在価値を維持するためのパフォーマンスであると手厳…

科学的とはどういう意味か

工学部教授にして小説家である著者が震災後に一気に書き上げたエッセイ。世の理系離れに対して警鐘をならす。すべての事象に名前をつけ、結論を欲しがる現代日本人は科学的思考に背を向け、自らを危険にさらしている。科学者らしく定義を明確にしロジカルに…