2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

人類を変えた素晴らしき10の材料

材料工学エッセイ。専門用語はほとんど使わず、身の回りにあるものから重要な素材をピックアップし、その構造と発展を解説する。鋼鉄、紙、コンクリート、チョコレート、フォーム、プラスチック、ガラス、グラファイト(炭素)、磁器、インプラント(生体材…

RICE IS COMEDY

琵琶湖北岸、現在は長浜市だがかっての西新井町。人口4000だがご他聞にもれず過疎に悩む。中学同窓5人組が地域おこしに立ち上がる。キーとなるのはコメ作り。自慢の米を羽釜で炊いて配るパフォーマス。その名もゲリラ炊飯。リーダーとなる清水氏の熱量…

解剖京都力

読売新聞の地方版連載。観光だけでは無い京都の潜在力をルポする。キーワードは企業、老舗、大学、宗教、ソフトパワー。ユニークな組織が多く、魅力的な人材も多数存在するが、総じて右肩下がりなのも事実。人口減少がベースにある。特に伝統産業の衰退は深…

ガリレオの求職活動、ニュートンの家計簿

コペルニクスからニュートンまで、ルネッサンス以降の科学者の生活面に光を当てる。一言で言えば、パトロンの時代から近代的な研修組織への変遷。その偉大な科学的業績から、高邁な人格者であるように思われがちだが、それぞれに生々しい私生活がある。性格…

いつか王子駅で

抒情的な純文学。王子、尾久、荒川沿いが舞台。作者の分身である私が日常の中で文学や競馬などを回顧しながら物語は進む。馴染みのある風景が描かれて親しみが湧く。文体は古風であるが、慣れてくると読むづらくは無い。2001年の作品だが、あまり変わってい…

いつか王子駅で

抒情的な純文学。王子、尾久、荒川沿いが舞台。作者の分身である私が日常の中で文学や競馬などを回顧しながら物語は進む。馴染みのある風景が描かれて親しみが湧く。文体は古風であるが、慣れてくると読むづらくは無い。2001年の作品だが、あまり変わってい…

海の見える無人駅

最初に定義は、駅のホームから海が望め、かつ無人駅であること。当然地方のローカル線が主となり、廃線、廃駅の危機が迫るケースが多い。駅からの眺望や設備だけでは、ネタが足らず、周辺を巡ることになる。得意とするのは無人島の探訪。さらに文学や戦跡、…

この夏の星を見る

コロナ禍の学校生活。多くの行事が中止となり、部活も制限される。感染の拡大により、家業や家庭への影響も出る。中高の天文学部がひょんなことから繋がりそれぞれ自作の望遠鏡を製作、スターキャッチのコンテストを開催。各校ごとのドラマが展開される。巧…

天才読書

マスク、ベゾス、ゲイツと言わずも知れた起業家にして成功モデル。彼らは稀代の読書家として知られる。それぞれが推薦する古今の名著を紹介。そのエッセンスを要約する。幅広いジャンルから選ばれているが、SF好き、歴史好きのところが共通点か。読んでみた…

夢と金

自己実現のためには資金が必要。現代社会に即して手法を伝授する。モノがあり余る時代、いかに付加価値をつけるか、「機能」でなく「意味」を売る。いわゆるファン経済を分かり易く解説する。行きつくところはNFTの活用。あえての上から目線は気になるが若者…

モデルナ

コロナワクチンの開発、供給で一気に名を馳せたモデルナ社。数年前は弱小のバイオベンチャーであった。mRNAの開発で新規医薬品の開発を目指していたが、実績がなくその将来性には疑問符がつく。株価はIPO価格より下振れ。コロナ対応でウィルス開発にリソー…

なぜ豊岡は世界に注目されるのか

著者は兵庫県議から豊岡市長へ。市政を20年間担う。人口減に悩む地方都市を「小さな世界都市」として再生。大きな成果を上げる。施策の柱は4本。①コウノトリも住む町。無農薬農業への転換。②城崎を中心にした観光事業。➂演劇を中心にした文化都市。④ジェ…

フィリピンパブ嬢の経済学

著者は大学院生時代に、フィリピン出身のパブ嬢と巡り合い結婚。本編は続編で出産、子育てを中心に描く。ほとんど日本語がわからず、何事にも逡巡する妻。周囲のサポートもあり、逞しい母親に成長していく。そのうらで不法入国者たちの厳しい現実がレポート…

それからの帝国

著者のモスクワ留学時代の親友であるロジア人エリートの数奇な運命をたどるノンフィクション。学生時代は反体制運動に参加、ラトビアに逃れ独立運動をサポートするが、反政府主義者として、国外追放となる。現在はプーチンのブレーンとしてウクライナ侵攻を…