2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ザゴール

アメリカの製造業改革を小説仕立てで。赤字に苦しむ工場を物理学者の理論をバックに立て直す。ボトルネックの発見し、スループットを増やすことで中間在庫を一掃し、納期を短縮。顧客満足が得られ理想的な形に。著者は自らの最適化ソフト拡販のために本作を…

見える化4.0

急速に進むAIの世界に対応する日本企業の方策を提言する。インダストリーになぞらえて4段階の進化。実は第1段階も出来ていない場合が多い。得意としていた擦り合わせは複雑化とソフト化で難しくなり、スマイルカーブの中央部は儲けが出にくくなっている。解…

*[書評]道をひらく 松下幸之助翁の金言集。100周年事業の一環として再版された。修身的な部分も多いが、技術的には常に前向きで進取の精神を大事にする。同じような記述が繰り返される部分もあり、小冊子にしては時間を要した。 道をひらく 作者: 松下幸…

仏像ぐるりのひとびと

舞台は京都。主人公は交通事故で2浪した大学生。仏像修復士のもとでアルバイトすることに。根気のいる作業を黙々とこなし、適性を発揮する。本人は彫刻好きで美大志望だが親の反対もあり断念した経緯がある。修復士や周りの人の生き様を観て再チャレンジす…

日本4.0

著者による軍事戦略論。水爆の登場により核兵器はその有用性を下げ、大規模戦争はおこりにくくなった。冷戦後はポストヒロイックにより犠牲を最小にすることが重んじられ、小規模作戦にも大きなコストがかかるようになる。推奨は特殊部隊による奇襲攻撃。イ…

パナソニックイノベーション量産企業に進化する

津賀パナソニックの改革に迫る。大企業病を克服してのV時改革。ヨコパナと呼ばれる横串と、インドや中国に代表される現地への権限委譲。実行には外部からの人材導入を実施。世界と戦う体制は出来上がった。参考にし、注目して行きたい。パナソニック、「イ…

サラは銀の涙を探しに

続編。天才少女棋士サラは謎の失踪を遂げる。その影響を受けた男女のプロがそれぞれの立場と想いで謎を追う。ネット対戦に現れたSARAはコンピューター将棋。主人公がまさに命がけで対戦に挑むのが後半。細かい手筋には触れず臨場感たっぷりの将棋の世界。楽…

人生経営論

対談形式で久米氏の人生観をつまびらかにする。基本となるのは和の精神と感謝の心。人間は一人では生きられず他との関係性の中で社会に貢献すべしとの説。納得はできる。西洋文明を否定する最初は鮮烈だったが、章を追うごとに当たり前になっていった感じ。…

紅白歌合戦と日本人

紅白歌合戦の歴史をヒット曲とともに振り返る。戦後の復興を象徴する応援番組から、国民的行事へ。構成も大きく変わって長時間番組となった。ほとんど記憶にあるので理解はしやすい。読破が年明けになったのはご愛敬。紅白歌合戦と日本人 (筑摩選書)作者: 太…

東京と神戸に核ミサイルが落ちた時所沢と大阪はどうなる

センセーショナルなタイトルだが、現実的な中国の核戦略を解説する。第一ターゲットは横須賀。代替えのない米海軍拠点。次いで東海村と六ケ所村の原発関連施設。関門海峡も危ない。東京は地表で爆発させ、放射能汚染で再起不能にするであろうとのこと。周囲…

花神

大村益次郎の生涯を描いた歴史小説の巨編。長州の村医の家に生まれ、蘭学を収め適塾で塾頭となる。宇和島藩や幕府の高位を捨てて長州に戻る。桂小五郎の人を見る眼と本人の郷土愛。徹底した合理主義で陸軍を近代化、長州戦争、戊辰戦争を勝利に導く。合理主…