2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

敗者のゲーム

これも勝間女史の推薦本。アメリカで再版を続ける投資の古典。過去の株式市場を徹底的に解析。株式市場は長期で見れば5%程度の収益が見込める。最良の方法は長期でインデックスファンドを保有すべしということ。市場はすでにプロ(機関投資家)が合意を形成…

OKストア

スーパーOKストア。総経費率を15%に抑制する。他の大手は20%台。イオン、ヨーカ堂はビジネスモデルが違う。目標はウォールマートし、毎日が特売日。チラシを打たず広告費抑制。HPもなし。客に損をさせない正直経営は客をファンとして固定する。

女子大生会計士はじめました

「さおだけ屋」の会計士作家のシリーズ本。好評を博したので初期の作品をかき集めたようだ。女子大生の美人会計士と部下の語り手が、監査業務を通じて粉飾や横領という犯罪と対決する。コミック調で読みやすいが、小説としては拙いのも事実。会計士にこれ以…

染付

今回の特別展は実質2本立て。元代の景徳鎭から日本の伊万里、鍋島まで地域と時代を俯瞰する。大阪の東洋青磁博物館をはじめ、国内の所蔵品がほとんど。ベトナム、朝鮮のものが独自の発展を遂げ興味深い。中国ではやはり元代、明代初期の方が形式化せず良い…

伊勢神宮と神々の美術

遷宮を記念しての美術展。実はあまり期待せず義務感から見ておくかというつもりで行ったの、前半は予想通り文献や遺物で退屈。後半の奉納される神宝に圧倒される。20年ごとに新造される刀剣、服飾、はまさに日本工芸の最高峰。皇室の財力ひいては権力の象…

日本の素材力

著者は最古参の半導体記者。21世紀の日本産業は素材の強みを発揮すべきとする。キーは太陽電池、海水淡水化(水ビジネス)、ナノテク等。取り上げた企業は先端というよりはオールドエコノミーの部類に入る。長期スパンの粘り強く繊細な基礎研究と高品質追…

ジム・クレイマーの株式投資大作戦

全米No.1の投資指南役がその手法を惜しまず公開。基本戦略は「buy&homework」。自ら保有する個別株については、最低週1時間をかけるべし。ポートフォリオの20%は投機的な運用に回し、資産の倍増を図る。市場のサイクルにあわして保有株を入れ替え、運用益を…

おたくの起源

1950年代後半から現代までの「おたく」の歴史をひもとく。SF、マンガ、アニメ等のイマジナリー文化の発展とマニアからオタクへの変遷史。政治の季節を経験した理論的な世代から、即物的、刹那的な現世代への過渡の様相もある。エポックメーキングな作品は…

すごいぞ日本人

続編。今回も世界各地の16都市を取り上げ、最初にこの地を訪れた日本人が紹介される。やはり江戸末期から明治初期のケースがほとんだが、その目的や理由はさまざまである。現在より海外渡航がはるかに困難な時代に、夢を追いあるいは使命感に駆られて雄飛…

お金の学校

勝間様の対談集。ちょうど市場がサブプライムで壊滅的な打撃を受けた去年秋の収録でタイムリーな1冊となっている。内容的には初心者向けで、従来の主張を踏襲。長期投資に対する啓蒙書の位置づけ。金融、投信、株式と来た後にCSRで1章設けていたところが目…

普通のサラリーマンが2年でシングルになるための18の練習法

著者は57歳にしてハンディキャップシングル8を維持。その練習法を惜しみなく開示する。きわめて科学的で実践的だが、一日100パットするなど結構時間はかけているようだ。肉体改造からパットまで18ホールにわたるレッスン。参考にいたしましょう。 ス…

魔王

国民的な支持をバックに憲法改正を目論むカリスマ首相と、不思議な能力を有しそれに対峙しようとする兄弟。兄は演説会場で「腹話術」を使用しようとするが同じ能力を有するシンパに阻止される。弟はじっくりと資金の確保から始める。兄弟そろっての思いは自…

銀しゃり

寛政年間の江戸が舞台の人情もの。主人公は腕利きの寿司職人。腕と度胸と人情で暖簾分け後の店を切り盛りする。もう一人が旗本の勘定役を務める下級役人。棄損令による武士の圧政に心を痛める。職人の純愛をベースに。淡々とした筋立てでストーリーは展開し…

阿片王

戦前の満州、上海を舞台に阿片の売買により関東軍の機密費を捻出した里見甫。その謎の実像に迫る大作。著者の真骨頂である念密な取材と文献調査で実像を明らかにしようとするが、時間の壁に阻まれ必ずしも完全なものとはなっていない。「右手のことを左手に…

GOEMON

主人公は石川五右衛門。信長直属の忍びとして育てられ、茶々を守り秀吉に復讐を狙う。盟友である才蔵との対決と協力がストーリーの軸。登場人物の意外な設定と独自の世界観で楽しめるが、CG使いすぎ。誰だ監督は。広末涼子は未だ可愛い。http://wwws.warne…

下流志向

講演原稿と質疑で構成される。「学ばない」「働かない」若者を作り出した現代日本社会に巣くう根本原因を究明する。日本の子供は就学時にかっての労働主体でなく消費主体となっている。これから受ける教育に対しても「等価交換」を要求する。一方教育には時…

丸腰国家

中米の小国であるコスタリカが、警察力以上の軍隊を持たず、非武装中立の平和国家であることは意外と知られていない。留学経験がありコスタリカ研究家を自認する著者がその実像を紹介する。アメリカの覇権主義のなかで理想というより、現実的な選択として生…

林原

カンブリア宮殿に社長が出演。48年間研究一本で独自経営。 科学と技術は違う。分けるべき 目的の欄を書いた基礎研究はダメ。

奇跡の人

長編。交通事故で一度は植物人間状態となりながら、八年ぶりに退院に社会に復帰した主人公。ただ事故以前の記憶はなく、それを探るべき記録は今は無き母の手で抹消されていた。自分を知りたい彼は一人で東京への旅に出る。知り得た過去は決して明るい者では…