2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

君の名は

監督自ら映画のノベライズ。実際は同時進行だったとのこと。あたりまえだが内容はほぼ同一。テンポよくストーリーが展開し思わず引き込まれる。コミカルな導入から二人の純愛にもっていくあたりはさすが。休日に一気に読破。映画もう一度観よう。小説 君の名…

夜遊びの経済学

観光立国を目指す日本にとってのナイトエコノミーを考察する。昼間のお行儀良い観光だけでは経済効果は十分でなく、夜の部を司るエンターティメントが必要となる。実際には事業者と官庁による規制のせめぎあいとなる。成功例としては渋谷のハロゥイン。シン…

閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済

ある意味衝撃の近未来予想図。資本主義はグローバルの膨張の境界に達しており終焉が近い。同時に主権国家もサイズとして中途半端で早晩消える運命にある。現在は長い21世紀の転換点にある。アメリカが主導する電子金融空間とEUの実物投資空間とが存在する…

好調を続ける企業の経営者はいま、何を考えているのか

日本におけるベンチャー企業の成功例8社を紹介。トップインタビューを軸にその経営方針と将来像を解説する。共通するのは、社会貢献のビジョン、変化への対応力、人材の大切さ。既存企業でも事業の境界線を正しく引くことで新たな展開は可能であると強調す…

日本3.0

表題の3.0は明治維新、敗戦に次ぐ第三の革命期を指す。アベノミクスは東京オリンピックが限界。ベビーブーマーの引退により日本はいやおうなく変革を余儀なくされる。それを担うのが76世代と呼ばれるITネイティブの世代。親の価値観に惑わされることなく積…

[書評}なぜ南武線で失くしたスマホがジャカルタにあったか

鉄道ファンサイトへの連載をまとめたエッセイ集。硬軟織り交ぜて66篇。表題のようなほのぼの系から、JR北海道の経営問題までカバーする範囲は幅広い。ここでも都市部と地方の格差は明確。もはやノスタルジーだけではやっていけない地方の現実は人口減少の…

バイトを大事にする飲食店は必ず繁盛する

著者は塚田農場を経営する会社の副社長。新入社員の一店長からスタートし、熱意とアイディアで企業を発展させた。いかに食材の良さをアピールしリピーターを増やすかが至上命題。行きついた答えは権限委譲による店員のモチベーションアップ。自分で考えさせ…

AI経営で会社は甦る

変革の激しい現在をデジタル革命の第3期と位置付ける。要はカジュアル(C)からシリアス(S)への発展。グローバル(G)からローカル(L)への移行期であり、デジタルとアナログの総合技術に長けた日本企業には大きなチャンスがあるとする。AIの発展により組織…

これからの世界をつくる仲間たちへ

メディアアーティストで魔術と呼ばれる著者が、未来を予測し、進路に悩む若者にアドバイスを送る。ITの発達により、ハワイトカラーは淘汰され、専門性の高いクリエイティブクラスのみが生き残る。かなりの極論ではあるが十分に理解できる。自分の解決したい…

いい質問が人を動かす

著者は弁護士。自らの経験と古今の名著の引用から、質問による他人への影響と自己コントルール手法を提案。質問には思考を強制するパワーがあるとする。ロジックは心理学がベースとなっている。常に相手や第三者の立場になって考え、ポジティブな態度である…

火花

売れないお笑い芸人の修業時代を描く私小説。一人称で語られる自分と年上の兄貴分のやり取りが中心。お互いの才能を認めつつ、野放図の先輩を慕いながら、彼がやがて落ちていく姿を冷徹に描く。自分自信もコンビを解散。最後の漫才は涙ながらに感動的。言葉…

神様の御用人

和風ファンタジー。膝を痛め野球と会社を辞めたフリータ−の主人公。亡祖父の跡を継ぎ、御用人を任命される。神々からの様々な要望をこなす役目、人間社会との仲介役。真面目で人を思いやる性格は一見理不尽な要求に正直なハートで応え成果を生んでいく。予測…

沿線格差

東京の鉄道網を沿線ごとに採点し、その特色を解説する。データは周辺地価や混雑度、アクセスの良さで要は住みたい順位付け。当然ながら結果は西高東低となる。我が京浜東北は正式な路線でなく、東北線としてはランクにも入らない。おまけとしてそれぞれの線…

ワークスマート

著者はグーグルジャパンの創成期から参画。働く女性を代表して政府主導の働き方改革に民間委員として取り組む。キーはテクノロジーの活用とチームワーク。日本の横並び社会から脱却し、ダイバーシティを重視する。誰でも自由に発言できる雰囲気を情勢。技術…

サロメ

戯曲「サロメ」の挿絵画家として名高いピアズリーが主人公。早世した天才画家と彼を献身的に支える姉を描く。姉には女優としての野望もあり、もてる武器を使って弟と自らを世に出していく。戯曲の作家であるオスカーワイルドを男色の悪者にし、その魔力的な…