投資

臆病者のための億万長者入門

著者による投資指南書。対象は一般のサラリーマン。金融業界ではあまり表に出ない本音トークは真骨頂である。推奨はETFのドルコスト法と外貨投資による分散投資と常識的な線。不動産はクローズトマーケットでありお勧めできない。2014年の初版だが基本は変わ…

新人記者のみなさんさあ決算取材です

日経の新人記者向けの社内チャットがタネの一冊。株式市場周りの用語や動向が初心者向けに平易に解説。既知の部分が大半だが、ふむふむと納得できる部分もあり、あらためて勉強になった。ベテラン経済記者の筆で読みやすく書かれている。好著。 -税務当局は…

パックン式お金の育て方

パックン流投資の指南書。結論から言えばS&P500のINDEX長期投資を推奨。パッシブインカム(投資収入)がアクティブインカム(労働所得)を上回ることが理想。人生に余裕が出る。随所にユーモアをちりばめ初心者向けに平易に解説。著者は子供のころは母子貧困…

日本株を動かす外国人投資家の思考法と投資戦略

最新の外国人機関投資家の動向を解説。籍は海外法人だが実際の運用は日本人が担当しているケースもある。最大の問題は下向きの国勢により、投資対象となっていないこと。巨大ファンドの運用額から見れば日本株の比率は数%に過ぎず、さらに減少傾向とのこと…

ズラシ戦略

企業の新規事業開発の指南本。その名の通り、マーケットあるいはスキルアセットを少しずらして、新たな分野を開拓する。まあ良く言われる戦略ではある。具体例を挙げ解り易く説明。キーはそれぞれの企業が持つ本質的なアセット(強み)を活かすこと。一気に…

2030年すべてが加速する未来に備える投資法

アメリカ人経済学者が提唱する近未来予想。技術は指数関数的に進歩し、大変革時代を迎える。キーとなるのは「強いAI」の実現。所謂シンギュラリィティだが、AIが人間の知能を超え、自己増殖するイメージ。もう一方は中国政府によるデジタル人民元。これが…

ユダヤ人大富豪に学ぶお金持ちの習慣

著者はユダヤ人と結婚、2児を設けるがその後離婚。翻訳業のかたわら不動産投資で財をなす。目立つのはアグレッシブな姿勢と上昇志向。夢を文字にし現実化する。ところどころにユダヤの格言が引用されるが、見方によっては世界共通。人生観の個人差の方が大…

金融バブル崩壊

警告の書。現在の金融市場は完全にバブルであり、早晩崩壊が避けられない。コロナ下で財政出動が加速され、行き場のない市場がマーケットを押し上げている。次に来るのはハイパーインフレ。理論的に考えるとまったく正しい見解。対策としては銘柄を選抜した…

株式市場本当の話

長年株式市場を取材した日経記者が、現在の市場を取り巻く状況、問題点、将来展望を解説する。必ずしも楽観的でなく辛口な論調。将来の人口減少で日本市場は自然とゆるやかな下落が予想される。東証の制度変更は大きな契機になる可能性が高く注目すべき。推…

僕は君の熱に投資しよう

著者は日本のベンチャーキャピタリストの草分け的な存在。学生時代からスタートし次々ファンドを成功させる。自らを才能取扱業と称する。本書は7日間の講義形式で優秀な若者を煽り、起業を促す。評価したいのはITに特化せず、基礎技術たるシーズにまで目を…

教養としての投資

著者は農林中金のファンドマネージャー。バフェット流の株式長期保有を基本とする資産運用で成果をあげる。徹底した調査と仮設の検証。優良企業を選定する。繰り返されるのが参入障壁の有無と長期潮流。日本企業には手厳しい。投資というより経営面で参考に…

図解でわかる会社の数字

投資初心者向けの解説本。財務3表の見方から、経済指標までをネコの漫画を交えて平易に解説。99%既知の事項だが、復習と確認には役立ったかな。著者は女性ながら大和証券の取締役。 図解でわかる会社の数字 ──株価を動かす財務データの見方 (ちくま新書)…

スタバ株は1月に買え

著者の推奨するイベント投資を勧める。配当や株主優待狙いで値上がる権利確定日前に売り買いすることで確実なキャピタルゲインを狙う。内需向け安定株が狙い。利幅が少ないので数量でこなす必要有り。キャッチーなコピーの割に驚きには乏しい。スタバ株は1月…

世界のマーケットで戦ってきた僕が米国株を勧めるこれだけの理由

長期下落傾向から抜き出せない日本に比べ、アメリカ経済は今後も成長が見込まれる。その理由として人口増、高度な教育、シェールガスを挙げる。特に長期保有で投資をする若者に、米国株を勧める。リスクヘッジとして長期債権、ゼロクーポン債とのヘッジを提…

最初によむ相続の本

50歳の我々が対象。相続に関する税務の基本知識。平易にまとめられており、一日で通読したが節税対策としては今具体的に出来ることはなさそうだ。少なくとも財産の現況について整理してもらうことが必要。一度実家と相談しよう。 50歳になるあなたが親と相…

日本破綻「その日」に備える資産防衛術

タイトル通りの内容。国債の暴落から日本経済は破綻し、ハイパーインフレが生じる。個人資産の防衛には分散投資を推奨。具体的には強い国のリスク資産。すなわちドルを保持せよとのこと。火災保険と思って動いてみるか。日本破綻 「その日」に備える資産防衛…

お金持ちになる投資成功ノート

若者向けの解説書。30ステップで投資の基本を解説。記入用のノート形式のところが売りだが、内容は基礎的。基本は長期のアセットアロケーション。すでに実行済みだが少しメンテしなければ。内藤忍のお金持ちになる投資成功ノート作者: 内藤忍出版社/メーカ…

60歳までに1億円つくる術

若い読者、投資の初心者を意識した指南書。突き詰めれば長期分散投資を推奨。個別銘柄よりもINDEX。当たり前の内容なのだが説得力には富む。60歳までに1億円つくる術―25歳ゼロ、30歳100万、40歳600万から始める (幻冬舎新書)作者: 内藤忍出版社/メーカー: 幻…

敗者のゲーム

これも勝間女史の推薦本。アメリカで再版を続ける投資の古典。過去の株式市場を徹底的に解析。株式市場は長期で見れば5%程度の収益が見込める。最良の方法は長期でインデックスファンドを保有すべしということ。市場はすでにプロ(機関投資家)が合意を形成…

ジム・クレイマーの株式投資大作戦

全米No.1の投資指南役がその手法を惜しまず公開。基本戦略は「buy&homework」。自ら保有する個別株については、最低週1時間をかけるべし。ポートフォリオの20%は投機的な運用に回し、資産の倍増を図る。市場のサイクルにあわして保有株を入れ替え、運用益を…

お金の学校

勝間様の対談集。ちょうど市場がサブプライムで壊滅的な打撃を受けた去年秋の収録でタイムリーな1冊となっている。内容的には初心者向けで、従来の主張を踏襲。長期投資に対する啓蒙書の位置づけ。金融、投信、株式と来た後にCSRで1章設けていたところが目…

マネー力

最近の著者が得意とする投資指南書。日本政府は財政上将棋で言えばすでに「詰み」の状態で、これに頼ることは逆に大きなリスクである。最期に残された個人資産を積極的に運用するしか、生き残る道はないと力説する。さすがに論旨は明快で、従来の説とぶれて…

日経新聞の裏を読め

ネット時代に即した日経を使った情報収集術。本紙はデータのインプット用。データベースであるテレコム21を用いてデータベースを拡充する。後半は投資の実践篇。このあたりはファンドマネージャーである作者の得意とするところか。あまり期待していなかっ…

マネーハザード金言集

大前研一の寄稿を集めた一冊。ケインズ経済学からの脱却をあらためて主張。曰く金利を引き上げ世界のマネーを集めるべし。国民は投資を学習し世界一の貯蓄に仕事をさせるべし。2冊で1冊とするプレゼントブックという新しい出版手法。図書館は気づいていな…

ROEとPER

PER=株価/1株あたりの利益 PBR=株価/1株あたりの自己資本 ROE=純利益/自己資本なのでPER X ROE = PBRとなる。当たり前だが(サンデー日経)

投資バカにつける薬

表題通り、日本の個人投資家がいかに金融機関の餌食にされているかを説く。内容は講演をベースにしているというだけに具体的で分かり易い。販売推進のためのセールストークに負けない反論を準備する。説得力有り。結局作者のお薦めは「個人向け国債」と個別…

はみだし銀行マンの投資戦略

副題は「オレ流資産運用術」。要点は日米欧の3極x株、債券、不動産の3種でのポートフォリオを推奨。地域と種別による時間差を利用して、ベストの運用を目指すとするもの、時間のない副業投資としては納得のできる戦術。ただし不動産はREITが上がりすぎて…

株式投資の科学

株式の長期投資を理論武装するための入門書。 推奨の投資スタイルは次のポートフォリオ 安定コア=パッシブ (ETF等市場連動) 積極サテライト=アクティブ(個別優良株) ドルコスト平均法でタイミングのリスクを軽減する。 全般的に図表を多用し非常に…

月1株

推奨の買いシグナルは以下の通り 株価が12ヶ月移動平均線の下 長い下ひげが出現 移動平均線(12ヶ月が24ヶ月の下) (望むらくは)出来高急増

サラリーマンが月1回の株で確実に稼ぐ法

月足チャートを用い、タイミング売買で利益を出す具体的な方法論を述べる。手法はいたってシンプルである意味王道を行くモノ。確かに一見簡単で儲かりそうだが、テクニカル分析のみで、会社の財務状況を無視する。信用取引、特にカラ売りで利益を出す等、臆…