タイトルは「大きな変化」を意味する。まさにこの時日本社会は大きな変革期を迎えている。冷戦終結からのグローバル化の時代の流れを大きくとらえた部分は説得力がある。現在の不況はサブプライムに端を発したように見えるが、より構造的な問題であり、しばらく続くと予見する。対策として日本独自の物作りの技術、クールな文化を活かして世界をりーづすべしと説く。論旨は明快であるが、やや結論部分は前半にくらべて物足りない。
- 冷戦終結により東西の垣根がなくなり、グローバル化が始まる。
- アメリカでは軍需産業から優秀な人材が流出し、IT化と金融工学が盛んになる。
- アメリカでは住宅神話が崩壊。家計はひどく痛んでいる。
- 貯蓄率が一定率まで回復するまで、アメリカの需要減衰は避けられない。
- 共和党は退役軍人が票田。民主党は労働組合。失業率の高さはオバマ政権には打撃。
- 日本の貯蓄率も2.2%まで低下。高齢化が蓄えを取り崩しているため。
- 作者: 大武健一郎
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2009/03
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