図書館の神様

主人公は女性高校教師。高校時代にバレー部のチームメートが練習試合後に自殺し、厳しく叱責した責任を感じてトラウマを負う。逃げるように地方の大学を卒業し、そのまま高校の講師となる。不倫を続けながら無気力な生活を送っていたが、部員一人だけの文芸部の顧問となることで、文学に触れ、過去を清算し新たな出発をするまでの物語。こちらも事情のある唯一の男子部員、思いやりのある実弟、不倫相手と周囲の人間関係が、さらっとした文体で描かれる。評価は微妙だが一気に読める作品。

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