俄かに脚光をあびている水ビジネス。その実像と問題点、日本の産業界がチャンスを活かすためのキーポイントを対談でつまびらかにする。東大生産技研の助手と元エハラのエンジニア。なるほどとうなずける点が多い。勉強のつもりで一日で読破した。
日本人が知らない巨大市場 水ビジネスに挑む ~日本の技術が世界に飛び出す!
- 作者: 吉村和就,沖大幹
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2009/11/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 水は循環する。気候を考慮した地産地消が原則。場所=地域特性が違えば状況は大きく変わる。
- 水は食料、エネルギーと三位一体で考えるべき(バーチャルウオーター)
- 世界で水道水が飲めるのは11カ国のみ。
- 人口増と都市集中で水需要は急激に増加している。
- 日本は昔から、安心のために水は「官」がやるべきという観念が強い。
- 日本では上下水道の配管が老朽化している。インフラの更新に120兆円が必要
- 東南アジアでは「漏水、盗水、不払い」が水ビジネスの障壁になる。
- 日本は要素技術に優れるが、トータルなシステムは組めない。特に維持管理は官にしかノウハウがない。
- 日本の膜技術は世界一流だが、逆浸透膜はエネルギー的には有利ではない。
- 逆手をとって小型化、ユニット化が売りになる。
- 2025年の世界市場は100−125兆円。現在の日本企業は2000億に過ぎない。