海の見える無人駅

最初に定義は、駅のホームから海が望め、かつ無人駅であること。当然地方のローカル線が主となり、廃線、廃駅の危機が迫るケースが多い。駅からの眺望や設備だけでは、ネタが足らず、周辺を巡ることになる。得意とするのは無人島の探訪。さらに文学や戦跡、開発による自然破壊まで筆を進める。あとがきにあるように鉄道での訪問にこだわったところは納得。上級の紀行エッセイとなっている。