JR全線全駅下車の旅

3年8ヶ月をかけて、JRの全線に下り立った記録。駅にとりつかれた作者の難行苦行の紀行文である。私も鉄道マニアの端くれであるが、駅についてのここまでの思い入れと執念にはややついていけない部分を感じる。北海道などでは駅の合理化により駅の無人化が進み、貨車をおいただけのような味気ない駅が増えている。
当然ながら最終の達成は読者にそれなりの感動をもたらしてくれる。途中の記述には(地名を)のぞき重複する部分も多く、読みづらい部分があり、こちらも難行につきあわされた気分になる。もう少しその地方の風物等の旅情を伴う脱線があればいいと思うが、そういう旅ではなかったのであろう。

JR全線全駅下車の旅―究極の鉄道人生 日本縦断駅めぐり

JR全線全駅下車の旅―究極の鉄道人生 日本縦断駅めぐり