吉本興業の約束

現会長大崎氏の対談をベースとする。ダウンタウンやハイヒールのマネージャーからスタートし、心斎橋2丁目劇場を創設。旧来の同族会社から近代的なエンタメ会社へ脱皮する。極めつけは反社会的勢力から決別するための非上場化。すべてを語られた訳ではないが、面白い企業小説を読むよう。現在では地方創生やアジアへの展開など、笑いを通じて社会への還元を目指す。本人はいわゆる人たらし、その魅力でタレントや社員の心をつかみ、社外の人間を巻き込んでいく。意外と重厚な内容で読破に時間を要した。

吉本興業の約束　エンタメの未来戦略 (文春新書)