アベノミクスの中心経済政策であるリフレに真っ向から反論。低成長に入った日本ではインフレターゲットにより本当の需要を喚起できるはずはなく、円安誘導により国債の暴落、金融危機に繋がると警鐘を鳴らす。論旨は明快で平易に解説されるので説得力に富む。解決策としては教育改革による人材の育成を挙げてはいるが、即効性、実現性には乏しい。
- 国債が暴落すると時価会計により銀行が含み損を抱え、貸しはがしが起こる。
- 金融政策=凧ヒモ理論。風が無いときは上げようがない。
- イギリスはロンドンの金融市場の価値を守るためあえてインフレターゲットを置いている。
- フローからストックの時代に入り、円高によりドルとしての資産を守るべき。
- グローバル企業とはドルで経営戦略を考える企業。
- 作者: 小幡績
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2013/01/31
- メディア: 新書
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