対話形式の経済学の講義。キーワードはインセンティブ、トレードオフ、トレード、マネー。比較優位論を軸にTPPに代表されるグローバリゼーションを支持。説得力は十分。古今の名著を次々紹介、引用し読者を近代経済学の世界へ誘う入門書の位置づけ。最後の2章は理論が勝ちすぎて急に難解になった。
- 日本経済は容易に収穫できる果実を食べ尽くしてしまった。
- 為替数量説と購買力平価説
- 労働力の移動範囲が最適通貨圏の理論(EUとアメリカの差)
- 金融政策は物価を安定させるための政策につきる。日銀はDNAとしてインフレを恐れる。
- 高度に発達した社会科学は常識と見分けがつかない。
- 作者: 若田部昌澄,栗原裕一郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2012/08/01
- メディア: 新書
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