本当の経済の話をしよう

対話形式の経済学の講義。キーワードはインセンティブトレードオフ、トレード、マネー。比較優位論を軸にTPPに代表されるグローバリゼーションを支持。説得力は十分。古今の名著を次々紹介、引用し読者を近代経済学の世界へ誘う入門書の位置づけ。最後の2章は理論が勝ちすぎて急に難解になった。

  • 日本経済は容易に収穫できる果実を食べ尽くしてしまった。
  • 為替数量説と購買力平価説
  • 労働力の移動範囲が最適通貨圏の理論(EUアメリカの差)
  • 金融政策は物価を安定させるための政策につきる。日銀はDNAとしてインフレを恐れる。
  • 高度に発達した社会科学は常識と見分けがつかない。

本当の経済の話をしよう (ちくま新書)

本当の経済の話をしよう (ちくま新書)