2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

プリンス

舞台は東南アジアの小国。ミャンマーがモデルのようだ。上院議員の息子と日本人の友人が、大統領選挙に絡む政争に巻き込まれる。父親の上院議員は帰国直後の空港で暗殺。実の母親と息子が後継を争う展開。英米の思惑も絡んだ主導権争い。民主守護の真価が問…

ダーウィンの呪い

ダーウィンから現代まで、進化を巡る生物学の発展史を解説。さまざまな学説、学派が登場し、詳細に触れられるので、門外漢にはかなり苦しい。画期的な進化論は自然科学のみでなく社会学への適用もあり、ダーウィンの言葉は多数引用され神格かした。遺伝子操…

日本一のボール拾いになれ

名門松山商を率い、全国制覇を成し遂げた澤田監督。選手としては高校、大学を通じてレギュラーになれず、補欠の気持ちをよく理解している。指導は厳しく鬼と呼ばれる。判断は常に善悪。すべての選手に目を配り、絶対の信頼を勝ち取っていく。96優勝時の奇…

妻が余命宣告を受けたとき、僕は保護犬を飼うことにした。

末期の乳ガンに冒された妻。雑誌編集者の著者は、とある縁から雑種の保護犬を受け入れることになる。超ビビリでなかなか家族に溶け込まないが、セラピー効果もあり、癒しにはなるという展開。家族でキャンプやベトナムにも出かけ、最後の日々を思い出深く過…

日本企業はなぜ強みをすてるのか。

今もてはやされているアメリカ発の経営手法。リーン、アジャイル、ティールなどの発祥はすべて日本にあるとする。アマゾンなのペゾス氏などはカイゼンの効用を公言している。日本はコンセプト化することが苦手で、アメリカで抽象化、一般化され逆輸入されて…

地図と愉しむ東京歴史散歩

副題は地下の散歩篇。地下鉄、将門、団地の3本立て。巻頭の地下鉄断面図が出色。地形に合わせて、隧道も上下する。時折地上に顔を出すのもうなずける。将門の祟りは神田明神と皇室の関係が興味深い。祟りを恐れ将門塚はそのままに。軽めの内容であっさり読…