海は見えるか

震災後の三陸海岸が舞台。神戸から派遣された熱血教師が小学生を教える。子供たちはそれぞれが悲惨な経験を持ちながら努めて明るくふるまってはいるが、心にはトラウマが強く残り、真の再生は容易ではない。教師自身も悩みぬく。子供の目を通して復興を錦の御旗とする大人の事情には鋭く批判の目を向ける。震災後に正面から向き合った力作。一気に読破したが考えさせられることは多い。

海は見えるか

海は見えるか