熱球

県立の進学校の野球部。現役時代に奇跡の連続で県大会の決勝まで進むが部員の不祥事で決勝戦を辞退した過去を持つ。田舎のことで厳しい批判に晒され、主人公は故郷に良い想いを持たず、東京で就職、結婚する。家庭の事情で小学生の娘を連れて一時帰郷。かってのチームメートと再会すると同時に年老いた父、自分の家庭、再就職で思い悩む。野球部のシンボルであった応援団長OBの死を通じて誰もが野球へのそして人生への想いを新たにする。相変わらずこの手の物語をつづらせると上手い。

熱球 (新潮文庫)

熱球 (新潮文庫)