阪神ファンの著者が、突然思い立ち、2022年のシーズン全試合を短歌で詠む。開幕9連敗から奇跡の復活をし、CSまで進出した激動のシーズン。試合終了後5分を目途に吟じるとのことで、臨場感とファン心理がよく出ている。選手の実名も多く出て来て実に愉しい。優勝した23年は無いのかな。
明治から戦前にかけての絵葉書を紹介し、世相や歴史を振り返る。建築物が多いが、戦争や震災など事件を扱ったものも多い。ある意味ひとつの有力なメディアだったのあろう。著者のコレクションから紹介。図像も鮮明でなかなか愉しい。ほかにも世界にはすごいコレクターがいるそうだ。
日本美術への誘い。美術館のガラスケースの中ではなく、デジタル再生した制作当時のもとの姿を鑑賞する「賞道」を提唱。鑑賞にルールは無く個人の見立てが重要。知識に惑わされない姿勢。絵巻物はアニメーションの原点であると強調。各編の導入にはマンガを入れるなど初心者への配慮もあり短時間で読破。
-日本美術は広く言えば道具
生産性が低い批判される日本のサラリーマン。AI時代の失業、キャリアパス問題視されるが、著者はこれまでの人事コンサルの経験から、従来の人事システムは一定の効果があると評価する。新人時代から複数の職種を経験し、無形の能力資産または普通の感覚を獲得している。特にラインの課長は組織管理のプロであると賞賛。安易に転職、起業するのでなく自らの価値を十分吟味し、キャリアデザイン考慮すべきと力説。データ、他書籍の引用も多く、読みやすいが今一つロジックがしっくりこない読後感。
-職業選択は自由、恐怖、欲望のプロット
-安定と従属(会社)か変動と独立(個人)
-日本人には地味に頑張れる能力がある