日本習合論

評論集。明治期の神仏分離令への疑問から端を発し、日本文化の長所ととらえる習合につき肯定的に論じる。宗教だけでなく、産業や組織論にまで展開。単純に純化を良しとする風潮にはつよく反対する。特に農業を論じた講演は興味深い。引用多数。刺激的な好著である。

 

-理解や共感に過剰な価値を賦与すべきでない。

-中にたって調整できるのは生身の体だけ

-日本における家族(コモン)かの解体が欧米の囲い込みに相当する

-稼ぎと仕事は異なる

-民主制は市民の成熟から利益を得るシステム

 

 

日本習合論

日本習合論