2020-11-11 日本習合論 政治 書評 歴史 社会 評論集。明治期の神仏分離令への疑問から端を発し、日本文化の長所ととらえる習合につき肯定的に論じる。宗教だけでなく、産業や組織論にまで展開。単純に純化を良しとする風潮にはつよく反対する。特に農業を論じた講演は興味深い。引用多数。刺激的な好著である。 -理解や共感に過剰な価値を賦与すべきでない。 -中にたって調整できるのは生身の体だけ -日本における家族(コモン)かの解体が欧米の囲い込みに相当する -稼ぎと仕事は異なる -民主制は市民の成熟から利益を得るシステム 日本習合論 作者:内田樹 発売日: 2020/10/10 メディア: Kindle版