名作アニメ「ガンダム」を通した日本文化論。近代日本の歴史は周知の内容なのでやや退屈。ジオンをナチスに擬えるのは納得できるが、シャアを小沢一郎と同じ壊し屋と論じるのは疑問符がつく。このアニメの真価は子供用のロボアニメを大人の鑑賞にも耐える人間ドラマにしたことだろう。商業主義との折り合いの中でさまざまな偶然の産物として才能が開花した。すでに30年前の作品であることが意外。
- 作者: 多根 清史
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/11/17
- メディア: 新書
- 購入: 3人 クリック: 179回
- この商品を含むブログ (22件) を見る