今もてはやされているアメリカ発の経営手法。リーン、アジャイル、ティールなどの発祥はすべて日本にあるとする。アマゾンなのペゾス氏などはカイゼンの効用を公言している。日本はコンセプト化することが苦手で、アメリカで抽象化、一般化され逆輸入されているのが現状。これをトップダウンで導入することは既存のシステムと合わず弊害を生じることがあると警鐘を発する。学術的な記述で論理的な構成だが、後半はすこし経営学の根本に話が及び実務からは乖離する。興味深い一冊であることは間違いない。
-日本は組織ムラごとの文脈にそったコミュニケーションに頼る。一般化は苦手。
-資源とアイディアの滞留によりイノベーションが阻害される。