スパイの妻

舞台は戦前の神戸。貿易商を営む正義感の強い夫とその美しい妻。商用で訪れた満州で知った細菌部隊の非人間性に憤慨した夫は、その事実を米国に知らせようとする。結果として妻を囮に利用した形。それも彼女を安全圏に残す彼なりの愛情。ジェトコースターノベルで一気に読ませる。エンタメとしては十分なレベル。

 

 

スパイの妻 (講談社文庫)

スパイの妻 (講談社文庫)

  • 作者:行成 薫
  • 発売日: 2020/05/15
  • メディア: 文庫