優しい死神の飼い方

主人公は死神と呼ばれる霊的存在。左遷によりゴールデンの姿にされ地縛霊の救済にあたる。拾われたのは町はずれの洋館を改造したホスピス。戦前からの悲劇と謎を入院患者の魂を救うことで解決していく。読みどころは犬とヒロインの会話。ユーモアが効いてくすりとさせられる。物語は途中でプロットが見えるものの、一気に引き込む力は十分。おいしい設定のエンタメとしては普通の評価。著者の作品は初めてだが、続けて読むかは微妙。

優しい死神の飼い方 (光文社文庫)

優しい死神の飼い方 (光文社文庫)