高校野球の名門校が突然の廃部。著者は2年間野球部に密着しその真相をルポ。教団の広告塔としての役割を終え、代替わりにより不要とされたようだ。教団自身も信者数が減り経営は苦しい。野球部は軍隊式の厳しさで全寮制の合宿。上級生による暴力事件が相次ぎ、問題になっていたのも事実。最後の12人の奮闘は純粋に美しいだけに、ファンとしては後味の悪い結末であった。好著。
続編。第2回のサービス大賞の受賞企業を紹介。その成功要因を解説する。本書のテーマは「壁に向かう勇気」。如何にして全社員を巻き込んで改革のムーブメントを拡げ維持していくか。各ステップで成功体験が必要となる。前回と同じく顧客の事前期待を正確にとらえることがすべてのスタート。参考になった。
-定住人口一人当たりの消費額は年間120万円
著者はTDLとUSJで勤務。その後コンサルとして独立。テーマパークへのアドバイスと同時にその経営手法を活かした社員研修も実施。本書もそのコースを経験することで、パークの内情、戦略とその一般社会への適用を説く。内容的には平易で常識の範囲を超えるものでは無い。
なぜテーマパークでは朝から風船を売っているのか?: テーマパークで学ぶビジネスの教科書
著者はアニメ研究家。君の名はで大ヒットした新海監督の来し方を解説。自主制作から始め、今日のメジャーに化けた。丁寧な作画とモノローグによる男女の機微は底通するテーマ。作品ごとに聖地を生むが、濃淡は差がある。初期作品を観てみたい。
転職による仕事論。自らの経験から語るのは広告代理店とコンサルティングファーム。どちらもハードワークだが求められる資質と成果は異なる。変化の激しい時代に転職には肯定的だが、全体の論調は慎重論。豊富な読書量からの引用も多い。美術関係の記述はほとんど無い。
-努力はいい偶然を招き寄せるための計画と習慣に向けられるべき(クランボルツ)
-人生を見つけるためには人生を浪費しなければならない(リンドバーク)
-過ぎたことを悔やんでもしょうがない。目はどうして前についているか、前向きに進んでいくため(どらえもん)