著者はアメリカの社会学者。阪神タイガースをフィールドワークの対象にした1冊。球団とそれを取り巻く世界をスポーツワールドと位置付け、詳細な解析を行う。得られた結論は日本社会の縮図であるソープオペラと関西の東京に対する対抗心が人気の源泉。いわれてみれば当たり前ではあるが、応援団の闇の部分に言及するなど切り口は鋭い。経営の統合、IT化など時代は変わりつつあるとの指摘。マニアックな好著。
最新映画の原作本。辻村氏が脚本を担当したとのことで手に取った。月を舞台にする少年たちの友情物語。映画を先に観ていたのでストーリーは完全に把握していたので、驚きは少ない。もちろん愉しめるレベルの作品。
フランス人女性による日本の美術館ガイド、東京、京都に加えて地方も紹介。ジャンルも幅広く網羅。古典から現代美術まで審美眼は確かなものがある。感性は日本人に近いがやはり現代的。本来の目的であるガイドとして手元に置きたい一冊。
-朝倉家住宅
-河合寛次郎記念館
-楽美術館
-直島