ソルハ

アフガニスタンを舞台にした児童文学。カーブールの中流家庭が舞台。主人公は就学間もない少女。長い内戦が収まり、ようやく平穏が訪れたかに見えたが、タリバンによる圧制が始まる。女性の権利を否定し、教師であった母親は射殺される。アメリカによる空爆の後、解放されるが一般市民にも多大な犠牲が生じた。悲惨な状況の中でも未来を信じて英語を学び続けるヒロイン。平和な日本の同世代の子供たち、あるいは親の世代にも自分たちの問題として、考えて欲しいために書かれた一冊。ソルハとは平和の意味。