半導体ビジネスの覇者

TSMCの創業からファウンダリーとしての成功、今後の課題を描くビジネスルポ。最初は欧米から技術を導入し、天、地、人の利を活かして発展。創業者モリスの存在が大きい。TIに長く勤め、政府の要請で起業する。当初はフィリップスが出資。成長した時点で売却。競争力の源泉は高い歩留まり。これはPC生産等で蓄積した工場の現場力。利益を巨大投資に廻し、研究開発も怠らない。圧倒的で優秀な技術者の集団。著者は台湾紙の記者。基本はTSMC礼賛だが台湾側の視点は新鮮。引用多数。

 

-今後はEVとスマートロボ需要

-CEOは企業と外界とつなぐ重要なパイプ

-制度は米国式だがリーダーシップは台湾式(管理ではなくリーダーシップ)

-両手戦略(技術力とコスト競争力)

-営業にはビックデータとAIをすでに活用

 

中国との関係

-護国神山 TSMCの存在が台湾の防衛を国際社会に訴える

-同文同種 使用する文字も人種も同じ

 

将来の課題

-水と電気

-世代交代