最近の著者が得意とする投資指南書。日本政府は財政上将棋で言えばすでに「詰み」の状態で、これに頼ることは逆に大きなリスクである。最期に残された個人資産を積極的に運用するしか、生き残る道はないと力説する。さすがに論旨は明快で、従来の説とぶれてはいないが、逆に言えば新鮮みに欠ける。後半は自ら主催する私塾のPRが主。期待して待った割にはという内容。
- アメリカはGDPの7割が個人消費。その1/2が住宅関連。
- 世界中で投資先を求めてさまようホームレスマネーは3000兆円
- アメリカは通貨に対する規律がない。EUはある。基軸通貨はEuroにシフトする。
- 景気浮揚策は2つしかない。公共投資と戦争。
- オバマは環境に対する戦争を選択する。この戦いのメリットは恐ろしく効率が悪いこと。経済効果は大きい。
- 作者: 大前研一
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/01/17
- メディア: 新書
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