閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済

ある意味衝撃の近未来予想図。資本主義はグローバルの膨張の境界に達しており終焉が近い。同時に主権国家もサイズとして中途半端で早晩消える運命にある。現在は長い21世紀の転換点にある。アメリカが主導する電子金融空間とEUの実物投資空間とが存在するが、EU主導の陸の帝国が現実的。中国も第3極として転換を急いでいるが、ハードルは高い。日本が取るべきはアジアを中心とした地域帝国。古今の名著からの引用をベースに独自の理論を展開。注目すべき1冊である。

閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済 (集英社新書)

閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済 (集英社新書)