スウィングジャパン

日系２世のジャズマン。ジミーアキラの生涯を描いたノンフィクション。開戦後、強制キャンプに収容されるが、日本語の通訳、翻訳として米軍のインテリジェンスに従事。そのかたわらジャズマンとして最新のジャズを日本に伝える。終戦後は文学者として日本の中世文学を研究。ハワイで教鞭を取る。まさに波瀾万丈の一生。自分はアメリカ市民だという思いと日本文化への傾倒は彼の中でどういう調和を取っていたのか。詳細なノンフィクションだがやや欲張りすぎですべてを網羅しようとしているため焦点がつかみづらい。

スウィング・ジャパン―日系米軍兵ジミー・アラキと占領の記憶