ウクライナ戦争はなぜ終わらないのか

膠着状態となったウクライナ戦争の帰結をその原因分析から紐解く。この戦争は旧ソ連圏の再生を目指すロシアと西欧側への参加を目指すウクライナの互いのアイデンティティを賭けた闘いであり、妥協の余地は少ない。ロシアが開戦に踏み切った理由には、資源高による自国の経済再生と中国のプレゼンスの急拡大があやとなっている。アメリカは主要敵国を中国第一に考えており、戦力をシフト出来ないでいる。戦争は長期化を避けられないと予想する。現在のところ局地戦だが、アジアへ間接的な影響も懸念点。学ぶべきとこは学び、宇宙、サイバーさらにはAI時代の戦争の実相を知り備えるべきである。軍事社会学の論文のような書き方であるが、納得できる主張である。