パンデミックなき未来へ僕たちにできること

自らの財団を通じて、長年保健医療に貢献してきた著者が、コロナとの闘いを評価、解析する。満点ではないが、短期間でワクチンの開発ができ、一定規模で押さえこめたことは一定の評価。国ごとの格差の問題は大きく、死者は貧しい国々に集中している。今回学んだ多くの反省点を踏まえ、国際的な協力体制、資金援助の枠組みが必要と力説する。著者はテクノロジーの信奉者。長年の取り組みで幼児の死亡率が低下してきていることは大きな成果。翻訳ものだけに文章が長く、読破には時間と力を要した。