米国人博士大阪で主婦になる

著者はユダヤ系の裕福な家庭で育つ。ボストンで文学博士。MBAのため短期留学した日本人のサラリーマンと恋に落ち結婚。大阪との二重生活に。やがて不妊治療、高齢出産、義父の介護と看取り。後半はシリアスな展開になる。文化論でありかつ個人の精神の遍歴。個人主義から家族主義。人との結びつきが主題。好著ではある。翻訳物が続いたがやはり読破には時間を要した。