円安が日本を滅ぼす

タイトルの円安は現在の話ではなく、日本が凋落を始めた90年代。躍進する中国との競争のために円安を誘導し、製造業をそのままの姿で生きながらえてしまった。本来やるべきは韓国や台湾のように技術を高度化し、世界との水平分業を確立すること。近い将来日本はこれらの国々に抜かれ、先進国の地位を手放す危険があると手厳しい。今やるべきは小手先の対策でなく、旧体制と訣別して新たな産業を生み出すこと。補助金漬けの半導体誘致は意味が無いと手厳しい。渾身の一冊。全く同意。