日本式モノづくりの敗戦

タイトルの通り電機メーカーを中心とする日本企業の敗因を解析し、将来への方策を説く。時代の流れを読み切れず垂直統合にこだわったため、結果としてスマイルカーブ上で利幅の薄い現場に執着し、既存事業に縛られた。中国をはじめとする新興国への輸出は、低所得層がターゲットになるので利益を産まない。エコポイントや雇用助成制度は農業保証と変わらないと手厳しい。衰退した産業は退場し、新たな企業を待つべきである。具体的な処方箋としては真のグローバル化のために、蟻族と呼ばれる中国の高学歴層を積極的に採用し、管理層として育成すべしとする。統計、図表を駆使し解りやすい記述は説得力に富む。

  • 電気自動車により自動車産業も水平分業が進む
  • 巨大EMSも利益率は2%程度

=EVでCPUに相当するのは電池

  • 20年後の中国は質で日本の1/2。人口をかけると日本の5倍。
  • フォックスコンセールストーク:人材4流、管理3流、設備2流、顧客1流
  • 日本の経済システムは核心が機能不全。外資による破壊が必要。