生きる職場

メディアで話題のエビ加工業。パート社員の勤務を全くのフリーにし、さらには嫌いな作業はしてはならないなど、働き方を自主性に委ねる。著者は創業家の2世だが営業担当で工場からは憎まれ役で、経営方針としてはがっちり管理系。天気となったのは大震災。石巻の会社を大阪に移転。同じく避難したお母さん方に職場を提供。二重債務で苦しむが、社会への貢献、働き方改革と根源的につきつめて今の形となった。根底にあるのは性善説。会社がこれだけのことをやれば、社員は応えてくれるとの信頼感。規模の大小によらぬ真理とは耳が痛い。原発への拒否感も極めて強い。一時のブームに終わらぬように期待したい。

-フリースケジュールの根幹は親族の働き方

 

生きる職場 小さなエビ工場の人を縛らない働き方

生きる職場 小さなエビ工場の人を縛らない働き方

  • 作者:武藤北斗
  • 発売日: 2017/04/16
  • メディア: 単行本