風の谷のナウシカ、マンガ版を論考する。著者の専門は民俗学。作品自体が神学や哲学的な内容を含み、世に問うものが多いのは万人がうなずくところ。本書では原作から数多く引用しつつ自らの解釈を述べる。ラストの墓の主との対決が主題。あまり目新しい解釈ないが、黙示録に代表されるキリスト教的な二元論への忌避。ドフトエフスキーによるポリフォニー形式との類似が示される。こちらも原作かなり読み込んでいるがまだまだ足りないか。
-母性の欠如。老人(祖父)の頼りがい
-火をつかうことの是非
-一神教とアミニズム