2020-03-14 幸之助論 書評 産業 経営 経済 経営学者の書いた唯一の伝記。神格化せずその生涯をたどり成長の軌跡を追う。零細企業から顧客志向と勤勉さで戦前に拡大。戦争と財閥解体で大きな痛手を負うが見事に復活。事業部制で権限移譲。衆知を重んじ社員自主性を尊重。順応性の高い企業文化を醸成。幸之助は苦境を乗り越えるたびに一回り大きくなる。根底に流れるのは社会貢献のミッション。終生立ち止まることなく理想を追い求める姿。自然と人はついてくるのだろう。見習いたいものだ。具体的な事例で読みやすい経営書。 幸之助論―「経営の神様」松下幸之助の物語 作者:ジョン P.コッター 発売日: 2008/04/03 メディア: ハードカバー