ワークソング

ボルトの検査を請け負う従業員5名の零細企業が舞台。資金繰りに苦しみ週末を乗り切れるかがストーリーの骨組み。姉弟の経営者と双子の無口なアルバイト。それぞれの事情を織り交ぜながら物語は進展する。バックには単調な作業の音「キコキコ」が常に流れる。これがワークソングということだろう。結局会社は延命することになるのだ、主題がはっきりしない作品。先の見えない時代の反映と言えばそれまでだが。

ワークソング (小学館文庫 す 8-2)

ワークソング (小学館文庫 す 8-2)